55歳からのアイルランド留学日記

3ヵ月、ダブリン郊外の語学学校に通いつつ、ケルトの風に吹かれてくるよ〜

夢と情熱の物語〜アンナハーヴィ3日目〜

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ANNAHARVEY farmの部屋に置いてあった、The Deverell Familyの5世代に渡るヒストリー。

1928年、オークションに出されたファームを、一旦は逃したものの、落札した人が資金を調達できず、幸運にもゲット。初代のHenryが妻Bessieと4人の息子とともに新しい家に引っ越してくるところから物語は始まる。
ヘンリーは先見の明があり、資金繰りの大変さにも関わらず機械を導入、働き者で正直な男として名を馳せる。
ところがこの頃、4人の息子の一人、Weldonが髄膜炎に罹って亡くなってしまう。残された3人の息子はますます働き、Robertは5マイル先の別の農場を買い、Willyは両親とUrneyに引っ越し、SamはElsieと結婚してAnnaharveyに留まって、4人の子ども、Linda、Henry、Dermot、Sandraをもうける。
サムは自営農業が主流だった当時、16人もの人を雇って、優しくチャーミングな男としてまちでも有名になるが1968年、まだ19歳のヘンリーに農場を残して59歳で亡くなる。
ヘンリーはお祖父さんのヘンリーと同様、進取の気性に富み、それはいまもトウモロコシの実りやアンナハーヴィの発展に生き続けている。
1975年、ヘンリーはLyndaと結婚、Sam、Rachael、Rory、Aaronの4人の子どもをもうける。
1997年、一家はこれまでの農場のスタイルを変えずに乗馬センターとゲストハウスをつくることを決断、いま世界中から“Riding Holidays”を楽しみに来る人で溢れている……。

農場、乗馬センターを中心的に営んでいるのはサムとアーロン。
サムは文字通り“the girl next door”のAislingと結婚、Maeveという女の子に恵まれる。
レイチェルは乗馬宿と乗馬スクールをマネージメントしていたが、新たなビジネス、アンナハーヴィファーム・フードの経営を始め、いまはウェクスフォードで夫のRoy(彼もファーマー)と暮らしている。
ローリーはU.C.D (ユニバーシティ・カレッジ・ダブリン)農業エンジニアの資格をとり、やはり“the girl next door”のJoannaと結婚、3人の女の子、Kate、Lucy、Maddieに恵まれる。
アーロンはU.C.Dでランドスケープアーキテクチャーの資格を取り、さまざまな旅を経て、いまはCharlotteというアウトドア・ライフに興味があるパートナーと共に、新たな農場経営に意欲を燃やしている……。

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なんて壮大なドラマなんだろう。

二人のヘンリー、二人のサム、家族一人一人の想いが、少しずついまの農場のかたちを築いてきた。
ゲストハウスを取り仕切っているのはリンダ。映画の登場人物に会えた気分で彼らを見つめてしまう。

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3日目。
朝、マーサとジルは車で旅立っていった。
ひと言忠告を残して。
「今度アイルランドで車を借りるときは空港で借りないほうがいいよ」
空港で借りたトヨタ車、ハイウェイでクラッチが壊れ、自分たちの責任にされたらしい。ウィックロウでフォルクスワーゲンに借り換えたら半分の値段だったとか。
ごめんね、と一応謝って、ハグして別れた。
いつかコロラドで会おうね、と約束して。

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午前中はインドア・アリーナ(こういう風に呼ぶらしい)でCanter(駈歩)のレッスン。
マーサに「次はキャンターね」と言われ、インストラクターにやってみたいと言ったものの、できるのか、私たち?
ウォーク、トロット、そしてキャンター。
わーっ、なんだコレ?

Trotとは全然違って馬体のアップダウンがハンパない。タテガミにしっかり捕まれ、と言われたけれど、捕まっていないと本当に落っこちてしまう。
娘の馬が走る様子を見ていると、めちゃくちゃカッコよく、やっぱり走る姿は最高だなぁと味わっていたが、自分の馬が走り出すと味わう余裕なんてまるでナシ。
時間にしてみればわずか3秒くらいだと思うけど、ああ、怖かった。
ギャロップを想像すると、ああ、騎手って本当に凄いなぁ……。

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焼きたてのパンにチーズ、スープの昼食を挟んで、午後はトラック(農場を回るクロスカントリー)をWalkしながら時々Trot。
馬上から眺める景色は綺麗過ぎて、どんなに網膜に焼き付けても足りない。
Trotのアップダウンのタイミングが少し掴めてきて、お尻が痛くなくなった。快適。

私のTrixは食いしん坊でちょっとへそ曲がりで怠け者。大体群れの最後に付いていき、なかなかTrotしない。そして他の馬が止まるとすぐに止まり、隙あらば葉っぱと草を食べようとする(っていうかムシャムシャ食べている)。
今日は脚がitchy(むず痒い)のようで、顔が下がりっぱなし。寄って来るハエも気に入らない様子でしじゅうブルルンと鼻を鳴らしていた。
娘のRupertも負けず劣らず怠け者。そしてTrix以上に食いしん坊。でも白くて見た目は立派なので、乗っている姿はカッコいい。
娘はすっかりRupertに夢中で、日がな頭から離れない様子。
「次に来た時も、Rupertに乗らせてもらえるかな。私のこと、覚えててくれるかな」なんて呟いている。

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マーサとジルが帰ってしまったので、夕食は二人だけ。
山盛りのポテトの上にソーセージが乗った皿を見て「わーっ、ソーセージだ!」と歓声をあげる娘。サーヴしてくれたクラリスも苦笑い。
ちょっと淋しいので音楽をかけさせてもらったら、映画の中に入った気分。
夕陽が見えるダイニングの一角には、ゆったりしたソファ。

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「あそこで息を引き取りたい」と呟くと、「随分ロマンチックなこと考えるんだね」と娘。
夕焼けどころか、娘の目に映っているのはソーセージとポテトだけ。

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でも、私は壮大な夢を見る。

Deverell Familyの夢と情熱の物語、いつか映画化したいものだ。

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マーサとジル〜アンナハーヴィ2日目〜

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アイリッシュの人々は、天気予報は重要だ、と言う。とっても変わりやすいから、と。
でも、本当にそうかな、と思う。ここタラモアにいると、余計にそう感じる。
「晴れのち曇り、時々雨、ところによって風が強いでしょう」、これで毎日賄える気がするからだ。
必ず日に何回か雨が降る。でもそのうち止んで陽が差してくる。そうして草木が蘇る。

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 アンナハーヴィ2日目。
朝食は初めてアイリッシュ・ブレックファーストを注文。もちろんフルは無理。ここの料理は美味しいので、少し不安だったプディングも美味しく食べた。

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午前中はインサイドでTrotのレッスン。手綱を引っ張って厩舎から馬を連れ出す。馬の顔は長いけど、口は大きくない。そして歯は人間に似ている。目は大きく睫毛は驚くほど長い。
朝「昨日と同じ馬でいい?」と聞かれたので、「Basilはちょっと疲れていると思う」と伝えたら、Twixという10歳の馬に乗ることに。Basilよりは少し元気に動いてくれる。
鞍を調整しているとき、いきなり娘が泣いた。馬に足を踏まれたらしい。小学生じゃないんだから……と思ったが、写真を撮ってくれていたマーサとジルは、ずっと心配してくれた。

Trotのレッスン。マーサがずっと「ワンツーワンツー」と声を掛けてくれる。昨日よりは少しリズムが掴めてきた気がする。

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アウトサイドのフィールドでジャンピングのレッスンをするマーサとジルを見学。走ってきて軽やかにバーを超える。ダブリン・ホースショーで何度も観たけれど、ちょっと馬に乗ってみると大変さが想像できる。でも、このくらい馬と一体になれると楽しいだろうな。馬も楽しそうに見える。

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お洒落なラップサンドイッチを食べて、午後はまたアウトサイドへ。何エーカーあるのか想像ができない広い敷地を行く。出がけに強い雨が降ったけれど、すぐに止んで光が綺麗。

あ、虹まで。

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初めて外でTrotting。地面が平らじゃないのでアップダウンが余計に伝わり、気は抜けない。
水辺を行くときは娘の顔にイバラの蔓がぶつかり、すごい悲鳴。ヘルメットがないと大変なことになっていた様子。
馬って、私たちが主導権を握れないことを見透かしているんだろうな。
娘も私もインストラクターに何度も“You are the boss!”と言われる。なかなか難しいけれど、自然も馬も思い通りにはいかないから、私たちは背筋を正して向かわなくてはいけない。
そして、自然も馬も、泣きたくなるくらい美しい。

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マーサは馬に出会って40年。獣医さんの手伝いをしながらいつか自分の農場を持つことを夢見て実現させた。
ジルは内科医。ティーンエイジャーの時、変なドラッグよりずっと効く、と母親に勧められたそうだ。
マーサとジルは馬に乗るのは今日で最後。自然の中でジャンピングやギャロップを楽しむ姿は本当にカッコよかった。

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夜はお互いに撮りあった写真やビデオをシェア。

コロラドは10月15日から5月15日までは寒いけど、他は大丈夫、馬に乗りにいらっしゃい」とマーサ。

「すごく綺麗なところよ」とジル。
コロラド。今まで行こうなんて考えてこともなかった土地が、急に身近になった。

 

「明日はレンタカーを返しにいって、その足で空港へ。リアル・ワールドに帰らなくちゃ」と言うマーサに、
「そのリアル・ワールドは、夢の世界でもある。私たちにとっても、あなたにとっても」と言うと、ふっと笑って「そうね」と。
一年の半分が雪に閉ざされた土地で馬を7頭飼い、農場を経営し、犬や猫数匹と暮らす毎日は、ハードな現実そのものだろう。
でも、アイルランドのお天気のように、雨の後は一層光の美しさが沁みる暮らしなのかもしれない、と思った。

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アンナハーヴィ・ファーム〜馬とワインの日々〜

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 アンナハーヴィ・ファームのことを知ったのは、6ヶ月前。
行きつけのアイリッシュ・パブで貸してもらった地球の歩き方のビジュアル版に「忘れちゃいけない乗馬宿」という記事があり、目が釘付けになった。
初めて馬に乗ったのは21歳の時。ホームステイで行ったカリフォルニアの小さな町で、友人のホスト・ファミリーが馬を持っていて、乗せてもらったのだ。
その時の、馬との一体感。走りたい、と思えば、以心伝心、走ってくれたことが忘れられない(本格的な走りではもちろんない)。
その後、日本で一度乗っただけで、なかなか機会に恵まれなかった。でも、アイルランドでは乗馬宿があちこちにあって、乗馬は人々の楽しみであり癒しだという。
これは行くしかない、と12週間行く予定だった学校を2週間早めに切り上げることにしたのだ。

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1日目。
ベリーヨーグルトにパンケーキの朝食のあと、相談係の人が来てくれて、何をしたいかを聞かれる。何をしたいかと聞かれてもなぁ。ほとんど初めての私と完全に初めての娘。オススメは何ですか、と聞き返し、午前の1時間はインサイド・レッスン、午後はトラックと言われるアウトサイドに出ることにした。
同じ宿泊客のマーサとジルは、コロラドから来ている。
マーサは小さな農場を経営していて、乗馬も教えているとか。ジルは15年前に乗馬をマーサに教えてもらって以来の友人で、サマーバケーションでアイルランドにやってきて、スライゴーでも馬に乗って、それからここに来たのだという。
私たちが迷っていると、的確にアドバイスしてくれて、とても頼もしい。

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さて、いよいよレッスン。
私の馬はBasilという名前で21歳。たぶん私の年齢に合う落ち着きのある馬にしてくれたのだろう。そんなにからだも大きくない。
優しく落ち着きはあるものの、歩くのも遅いし、すぐに止まってしまう。まさに老体に鞭打っている感じ。大丈夫かな。


手綱の持ち方、足の置き場、お尻の上げ下げ、いろいろ言われて、わからないなりにやってみる。Trotと言う小走りは、ワンツーワンツーとリズムを取ってお尻を上げたり下げたりを繰り返す。タイミングが難しく、やっているとだんだん汗が噴き出してくる。

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娘の馬はRepertという白い馬で12歳。Basilよりはずっと元気だけど、ちょっとへそ曲がり。
1時間のレッスンはけっこう長く、終わったときにはお尻が痛くなっていた。

ランチはリーキ、人参、じゃがいもなどが入ったスープとパン。シンプルでとても美味しい。

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午後のレッスンはアウトサイドのトラック。
360度開けた風景はまるで絵画のよう。隅々まで光の粒を纏っているようにくっきりと輝いている。
水場や林、なだらかな坂、細い道を馬のリズムでてくてく歩いていくと、細胞の一つ一つが瑞々しく生まれ変わる気がする。

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この農場は5世代かけてつくったもので、さまざまなアップダウンを経験していまがある。家族経営で、どの人もフレンドリーで笑顔が爽やかで逞しい。
そして、たくさんの馬や牛、自由な犬や猫と共存している。

ダン・レアリーの犬たちも自由だったけど、ここの犬たちの自由度は別格だ。

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夕食はアイリッシュ・シチューにマッシュポテト。デザートはチョコレート・フォンダンにアイスクリーム。

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シンプルで洗練されていて、量が多くないのが嬉しい。ワインを添えて美味しく食べた。

出されたものを食べ、朝1時間、午後1時間馬に乗るだけの生活。なんて贅沢なんだろう。忙しすぎるあの人もこの人も、まとめて連れてきてあげたい。なんといっても、馬の顔は心のネジを完全に緩めてくれる。

それにしても、怠け者の娘はくつろぎすぎ。

完全に顔とお腹のネジが緩んでいる。

天高く、娘肥ゆる秋、なのだった。

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ベルファストの濃厚な3日間〜旅は思うようにいかないから旅なのだ〜

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9月10日。
シェアハウスを出る日。さすがに10週間もいると荷物は増えるし、取っ散らかる。いろいろな食材も食べて処分しなくちゃいけない。昨日予約したベルファスト行きの往復列車の発車時刻はダブリン16時。大急ぎで階段を上ったり下がったり、てんてこ舞い。
最後に一人残ることになるシェアメイトのイヴァン(最後に確認したらアイヴァンじゃなくてイヴァンだった)に挨拶にいったら、今日はどこへも出かけないとのこと。じゃあ、お好み焼き、一緒に食べる?と、つい誘ってしまう。
後から考えると、これがいけなかった。Howthで大量に買って冷凍しておいた海老、卵、キャベツ、紅生姜を食べるためにつくったのだけど、焼いている最中に大家さんのアンがやって来るわ(アンは結局昨日来なかった)、ボーイズが残していったごみの片付けはあるわ、イヴァンとつい話をしてしまうわ……で、みるみる時間は過ぎ、ダブリン発の列車に間に合うDARTに乗り遅れてしまった。

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日本のシステムとは違って、直前のキャンセルも効かないし、次の電車に乗ることもできず、結局17時発のバスでベルファストへ。
世界の車窓から」みたいな風景が広がる素敵な電車だったと友人から聞いていたので予約したのに、残念無念。帰りの電車で取り戻そう。

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ベルファストの宿は“ETAP Belfast”という市の中心部にあるビジネスホテルみたいなのを取っていたので、バスの終点(ヨーロッパ・バスターミナル)で降りて駅員さんに聞くと、歩いて5分だよ、と道を教えてくれた。
ある程度の荷物は置いてきたものの(シェアハウスの大家さんが預かってくれた!)、3週間の旅の荷物はそれでも重く、近いに越したことはない。
ホテルは24時間対応の都市型ホテルで、必要最低限のものが揃っていて、いわゆるルームサービスはないものの、ピザが£6.5で注文できた。Stella beer も買って、部屋でまったり食べる。部屋の外からはダンスビートが聞こえてきて、見ると隣のBarの中庭だった。

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久しぶりのホテルは明るく、シャワーの水圧は高く、ピザは美味しく、娘は上機嫌。
学校が終わり、旅が始まったんだなぁ、と夜を味わいながら眠りについた。

 

9月11日。
ベルファストで過ごす一日。
ジャイアンツ・コーズウェイとセットになったツアーでは訪れることができなかったシティホールへ行ってから、タイタニック・ボート・ツアーに参加することに。
https://laganboatcompany.com
ベルファストに来て最初に感じたのは、ダブリン以上に人が親切なこと。ガイドブックやiPadを手に立ち止まっていると、わざわざ引き返してきて、“May I help you?”。
ダブリンほどの観光客はいないけれど、訪れた人を歓迎する温かさが感じられる。

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1906年に建てられたシティホール(市庁舎)は、高さ53mに達するという中央のドームをはじめ見事な彫像に重厚な大理石、美しいステンドグラスに彩られ、市庁舎として機能していることが信じられないほど。

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Tourist Exhibition の16の部屋を一つ一つ見ていくと、ナショナリストカトリック系住民)とユニオニストプロテスタント系住民)が凄まじい対立と紛争を超えて和平への道を拓いた歴史がわかるようになっている。
政治と暮らしは切り離せない。ベルファストの歴史からは学ぶことが山ほどある。女たちの姿勢もそこに大きく関わっている。

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“Reflection”と題された14番目の部屋には、嘆きと絶望の中から共感と希望を紡ごうとする普通の市民の言葉がいくつも刻まれていて、胸がいっぱいになった。

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市庁舎を出て、ベンチで美しい建物を眺めながら朝ごはんの残りのヨーグルトを食べて、ボートツアーの発着場があるドニゴール・キーへ。
タイタニック号の歴史にはそれほど興味はなく、このツアーを予約したのは専らアザラシが見たかったから。
発着場周辺にはアザラシのオブジェがあるから、きっと見られるのだろう。

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時間が来て乗り込むと、小さなボートには私たちを含め乗船客は4人。降り出した雨をよけながら、自由に船内を移動できるのは嬉しい。
ガイドさんの説明を聞きながらタイタニック号へと乗船客を運んだ連絡船の航海コースを行く。雨と船のエンジン音、早口で中身はほとんど聞き取れず。

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娘はしっかり船の上でうたた寝。乗船代£10がもったいないから起きろ、と叩き起こすと、ガイドさんが、「ほらほら、こっち!」と。
指差した方向を見ると、いたいた、アザラシの群れ。寝そべって、日光浴(?)をしている様子。さっきまで舟を漕いでいた娘もカメラを構えて大興奮。

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こんなにたくさんのアザラシ、間近で見たことない!と。
これだけでもボートに乗ったかいがある。
びっくりするほどのカモメの大群も見られて満足満足。

ボートを降りてからは昼と夜兼用ごはんを食べるべく、Mourne Seafood Barへ。
https://www.mourneseafood.com
地球の歩き方」に「新鮮な魚介類を手軽に楽しんでもらうというのがコンセプトの人気店」と書かれていた店。途中でわからなくなり、地図を眺めていたら、また親切な紳士が「どこに行こうとしているの?」。
名前を言っただけですぐ教えてくれたから、有名な店なのだろう。予約はしていなかったけれど早い時間帯だったのですぐに入れた。

生牡蠣、魚介のキャセロール、チップスを注文。

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どれも勢いのある料理で美味しかったけど、とくにキャセロールは魚介のエキスがたっぷりのトマトソース、味が染み込んだポテトとリーキがとても美味しかった。
スパークリングワインと白ワインのグラスを頼み、デザートまで食べたらお腹いっぱい(デザートはいらなかった)。
店を出ると壁画が。このまちの歴史を学ぶことは、和平への道筋を学ぶこと。希望の描き方を具体的に知ること。

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帰ってからホテルのラウンジでサッカーゲームをして、バカみたいに必死になって、笑って、最後は娘に勝ったのだった。

 

9月12日。
ベルファストからタラモアへ行く日。
中央駅へは歩いて15分とホテルの人に聞いていたけど、荷物は重いし、早めに出なくちゃ、と思いつつ、出発できたのは10時。10時30分発に間に合うか、必死で歩く。
でも、歩いても歩いても、なかなか近づかない。私の荷物はキャスターのついた小さなスーツケースに大きなバックパック、パンパンに詰めたボストンバックにショルダーバッグ、食べものの入ったトートバッグ。
娘は巨大なスーツケースにリュックにショルダーバッグ。
弾む息を「頑張れ、自分」となだめながらなんとか時間までに駅に到着。ゆみ子さんから、「アイリッシュの“歩いて何分”っていうのは信用しないほうがいいよ、平気で倍はかかるから」という言葉をもっと早く思い出すべきだった。


急いでチケットの発券機を探すがどこにもない。窓口で尋ねると、ダブリンからの往復チケットだから持っているはず、と冷たい返事。
そう、たとえ乗り遅れても、ダブリンで発券しておかなければいけないチケットだったのだ。
噴き出す汗と胃の軋み、そして捨ててしまった€78(2人分の往復)……。
駅のベンチでしばらく立ち尽くしながら、これこそが旅、と思い直す。
3(ケータイ会社)のWi-FiはU.K.だからか使えないので、市庁舎まで重い荷物を引きずりながら戻り、一番安くダブリンに帰る方法を検索。
来た時と同じバス・エーラン(ダブリン空港経由)がオンラインで1人€10だったので早速予約(
来るときはバス・センターの券売機で直接買って1人€18だった)。結局往復バスになってしまい、「世界の車窓から」のゆったり気分と景色は味わえなかったけれど、いい勉強になったと思うことにする。
バスの車窓から見える景色も、それは綺麗だったし。

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13時発のバスでダブリンには15時半に到着、ルアスでヒューストン駅まで行って、電車でタラモア駅に着くと17時半。
聞いていた番号に電話したら、ダーモットさんという運転手さんがやって来て、雨の中タクシーで目的地へ。
10kmの距離を飛ばしてアンナハーヴィ・ファームにやっと着いた。
ああ、牛がいる、馬がいる、犬もいる、猫まで……。
一日がかりの移動に娘も私もすっかり消耗したけれど、晩ごはんで出されたカレーライスはとっても美味しく、疲れが一気に吹き飛んだのだった。

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アンナハーヴィは3月から楽しみにしていた乗馬宿。一日2時間の乗馬レッスンと3食付き。
これから5日間、馬と一緒に広々とした農場ライフを味わおう。

 

 

 

レパーズタウン競馬場は紳士淑女の社交場

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学校が終わったウィークエンド。
日曜日にはシェアハウスを出るので、朝日を見に海へ。
海へ出る道には人気がなく、たっぷりと街の佇まいを味わう。

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 今日はカウンティ・ダブリンにある大きな競馬場“レパーズタウン”に行く日。
松井ゆみ子さんのパートナーのマークは、実は競馬ジャーナリスト。レイタウンの負けを取り返すべく、胸は高鳴る。
待ち合わせは2時半に学校前。その前に、冷蔵庫の片付けで、買い置きしておいた手羽先を揚げる。ゆみ子さんにもらった昆布入りの岩塩と胡椒とハーブをまぶして素揚げにしたら、思いのほかいい感じに揚がったので、急遽お弁当をつくることに。

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このところ毎日ごはんを炊いている。今日は3合炊いて、今日来るという大家さんの部屋にも1セット置いて家を出る。

レパーズタウンまでは車で20分。マークに車で送ってもらったうえに、入場料(€30!)まで払ってもらった。しかも、ゆみ子さんからは「お年玉」まで。申し訳ない限り。「落とし玉」にならないように、頑張らなくちゃ。

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入場料がこんなに高いのは、年に一度の“アイリッシュチャンピオンステークス”という大きなレース(G1)があるからだそうで、日本と違ってそれぞれが自主経営のため、この収入が競馬場の存続に関わっているらしい。
となると、賭け金はどうしよう。レイタウンのように€2や€3というのもなぁ……。
着飾った紳士淑女がたくさん集って、シャンパンのグラスを傾けたりしている様子はまさに“社交場”。アイリッシュは競馬場に行くことを、ミーティングに行く、というらしい。まさに、そんな雰囲気で、カッコいい。

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ゆみ子さんから、A.O'Brienというスーパー調教師のことを聞き、1レースは彼が育てた“Bye Bye Baby” という馬を買う。惜しくも2着。レイタウンの時と同じ。悔しい。
1レース買ってしまうと、様子見はできない。鞍をつける場所からパドック、そしてレース場をぐるぐる回る。

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レイタウンの時とは全然違って、重賞のレースが続くので賭け金も大枚が動いている様子。私の前の人はメインレース一番人気のチャーチルという馬に€100。私は€10。勝っても€19にしかならない固いレース。ありし日のシンボリルドルフみたいなものかな。古すぎるか。
見ていると、オッズがどんどん下がっていく。

でも、予想通りにいかないのが競馬。結局別の馬が来て、20倍の払い戻しを受けている女性を見て指をくわえる。全部で8レース。一回でいいから勝ちたいものだと思ったけれど、結局一回も勝てず。私以上に熱くなって賭けていた娘もすっからかん。
でも、ま、いいか。
日本とは全然違う、社交場の雰囲気は充分味わった。
そして、馬たちが走る姿は、ひたすら美しい。

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この次は勝って、モエ・ド・シャンドンをボトル買いしたい!と、冷たい風に吹かれながら、ゆみ子さん、マークとお弁当を囲んだのだった。

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ファイナルは“おにぎりフライデー”

学校が始まって以来、毎週誰かを見送ってきた。
10週間というのは長いほうなので、前からいたクラスメイトや一緒に入った2〜3週間の生徒や、新しく入って先に卒業していくクラスメイトをたくさん……。
その度に自分が見送られる日をイメージしてきたけれど、遂に“その日”が来てしまった。
遠足の日の小学生みたいに、興奮して早く起きてしまった金曜日。
こんな日は、そうだ、おにぎりをつくろう。

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昨日も「日本に4ヶ月いた友達がお土産にキットカットをくれたんだけど、これが美味しくてね」と苺味のキットカットの写真を見せてくれたアドリアーノ
「昨日初めて“味噌汁”を飲んだよ。ワカメ? あれ、美味しいね」と言っていたジョン。
「日曜日の夜は必ずピザを食べながら映画を観るから、月曜日の朝ごはんはピザなんだって」と娘が嬉しそうに言っていたジェラルディン。
みんなにジャパニーズ・ソウル・フードを食べさせたい、と4合のお米を2回に分けて丁寧に洗って、1時間浸して、水は洗う前の米と同量にして、火にかける。
慎重に、慎重に。
電熱ヒーターは火加減が難しいけれど、少しずつ上手く炊くコツと習得してきた。
強火、弱火、最後にまた強火。蒸らしてから、そうっと蓋を開けたら、これまでで一番ふっくらと、いい感じに炊けていた。

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「いい匂いだねー」と起きてきた娘。
私はシャワーを浴び、思いついて浴衣まで着て準備万端。
割烹着みたいにエプロンをして4合のごはんをおにぎりに。
わかめ、おかか、梅。
おかかはお相撲さんのまわしみたいに海苔を巻いた。
全部で40個以上つくって、卵がたくさん残っていたので卵焼きも。
シェアハウスにあったタッパーに詰め、風呂敷で包んで学校への道を行く。
見慣れた景色も今日まで、と思いながら、娘と二人歩いていると、まるで卒業式に同伴する母親みたい。
「久しぶりにお母さんみたいだ」と呟くと、「ほんとだね。お母さんみたい。あ、自分のか」と娘。

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学校に着くと、アナンダが浴衣を見るなり「わーっ、かわいい〜。ジャパニーズ・ドレス!」。
前に着ていったのは7月7日。クラスメイトはほとんどノーコメントだったから、ちょっと嬉しい。
娘はアンジェラとアナンダに、折り紙で折ったコマとくす玉をプレゼント。
「ありがとう〜」と娘をハグするアンジェラ。
最初の4週間習ったキャロライン、そしてジェラルディンにも玄関で会って、挨拶したり、写真を撮ったり。

ジェラルディンとジョンにはおにぎり3個セット+卵焼きのお弁当を。

 

チョコレート・フライデーのテストは、なんと3チームが同点で、クラス全員でチョコレートを分ける。
休憩時間に「ジャパニーズ・ソウルフード“おにぎり”だよー」と包みを開くと、みんなが目を丸くして「食べていいの?」。
わかめはSeaweed、おかかはBonito、梅はPlum……とか説明すると、いろんな人がいろんなことを喋り始めて狭い部屋は騒然。

「うーん、美味しい。もう一個食べていい?」とアドリアーノ
卒業生の写真を撮りにきたニコラス(スタッフのナイスガイ)にもおにぎりを配り、ヴィヴィアニ(フィアンセと長期滞在しているブラジリアン)、アリアンナ(陽気なイタリアン・ガール)、娘と私の4人で記念撮影。


授業が始まって、広げたままだった包みを慌てて引っ込めると、アレッサンドロが「なんでしまったの?」。
もう一度出して渡すと、隣のアリアンナ、イヴァンと一緒にパクパク食べ始めた。

いつも「アイルランドに来て一番違うと思うものは?」という質問に、「フード!」と答え、いかにイタリア料理が美味しいかを力説していたアレッサンドロとアリアンナ。

さすが、おにぎり。
このままでは全部なくなる……と、先生やスタッフの人にも渡したかったので途中で回収すると、「もし、いらないって言われたら、僕に連絡してね」とアレッサンドロ。

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クラスメイト。

最初の頃はティーンエイジャーのイタリアン・ボーイズやガールズに挟まれて、「隣の人と会話して」と言われても、話が全然噛み合わなかったりして、申し訳ない思いにかられたことも頻繁にあった。
自分が見えない人間になった気がしたことも。
でも、いまはちゃんとクラスの一員。
仕事があるからちょっと早めに帰ってしまうアドリアーノもアンジェラも、机を回り込んで挨拶に来てくれた。
アンジェラはサプライズなプレゼントも手渡してくれて。

 

ジョンはこれからの旅の日程を詳しく聞いてくれて、いろいろアドバイスもしてくれた。いつでも、連絡をしてね、と。
ああ、本当に最終日なんだなぁ。

校長先生やお世話になったスタッフにもいろいろ挨拶をして、待っていてくれたアナンダと玄関で写真を撮って、マクローランズ・バーでホット・チョコレートとギネスで乾杯。

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また会おうね、私の友達。
10週間だけのクラスメイト。

 

 

アイリッシュ・クラフト・ビア・フェスティバルでほろ酔いJENGA

最初の1週間、学校で同じクラスだったサチコさん(ワーホリで1年滞在中)から連絡をもらった。

ダブリンにいる間に一杯やりませんか?というお誘い。「喜んで!」と、せっかくなのでアンジェラ(サチコさんと同じ週に入学した)やアナンダも誘って、今日が初日の「アイリッシュ・クラフト・ビア・フェスティバル」に行くことに。
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アイリッシュの人々のフェスティバル好きはハンパない。本当に毎週末、何処かで何かしらフェスをやっている。「知恵の鮭(Salmon of Knowledge)フェス」とか、こないだ行った「ロックンフード・フェス」とか、要はお酒を飲んで喋る場があればいいらしい。
ジョイスの最後の作品に『フィネガンズ・ウェイク』という小説があるけれど、“WAKE”というのは日本で言う「通夜」にあたるのだとジェラルディン(先生)に聞いたばかり。

葬儀のやり方は国によってものすごく異なるが、アイルランドでは亡くなった人が自宅に戻ると、親交のあった人々が次々と集まり、3〜4日後のお葬式の日まで、昔の話を語り、飲み明かすそうだ。
決して湿っぽいものではなく、歌ったり、泣いたり、笑ったり、その人の人生をみんなでセレブレイトするものなのだという。

なんて理想的なセレモニーなんだろう。

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学校が終わったらすぐフェスに行こうと思っていたら、開場は17時。そりゃそうだ、平日だからね。
時間ができたので、Vynil Records に寄り、ビートルズの1961年のアナログ盤等を買って、バスでメリオン・スクエアへ。
フード・マーケットもさすがに9月になると人も少ない。雨もちらちらと肌寒く、ちょっと淋しい気分でベジ・インド料理を食べたら、とっても美味しくて元気になった。

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それでも時間があるのでナショナル・ギャラリーへ。
レンブラントピカソとモネを大急ぎで観る。会期中のフェルメール展は9月17日までソールドアウトで入れなかった。

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ビールを美味しく飲むために30分歩いて17時にBallsbridgeの会場前でサチコさんと合流、アナンダもやってきて会場に入ると、その名の通り、地方色豊かな醸造所が勢揃いしていた。
まず、トークンを購入。どのビールも半パイント1トークンで買えて、フードは1〜4トークン。1トークンは€3。とりあえず5トークン買って、ビールを物色。
ジョン(先生)に言われたのは、飲み過ぎ注意、ということ。クラフトビールの中にはアルコール度数10%というものもあり、つい飲みすぎて悪酔いしがちだからだそうだ。
そんなに何種類も飲めないから慎重に選ぶ。
それぞれロゴもカッコよく、迷うが、ここはケリーのラガーにしよう。

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うーん、苦味がキリッとしていて雑味がなく美味しい。サチコさんがゲットしてきたのはコーヒーの香りのするスタウトで、同じビールとは思えないほど違う味だが、どちらも美味しい。
なんだか浮かない顔のアナンダに理由を尋ねると、昨日帰りが遅かったことで叔母さんが怒って、コロンビアにいる両親に連絡を入れたのだとか。
「私のせいだ、ごめんね」と言うと、「まさか。私のこと、いったい幾つだと思っているのかしら」とふくれっ顔。箱入り娘のアナンダは昨日「思っていることがすぐ顔に出ちゃうの」と言っていたけれど、その通りで、大事に育てられたことがよくわかる。

叔母さんにしてみれば、本当に心配に違いない。

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アナンダは結局一杯しか飲まずに早めに帰っていき、入れ替わるようにアンジェラがやってきて、4人でJENGA。

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こんなに楽しい遊びだったっけ? と真剣にトライ。そして、隙間にビール。
2杯目、3杯目を買う間に、実はどのビールも味見できることが判明。アルコール度数10%のチョコレート味のスタウトなどなど、変わったビールの味見をし続けていると、相当酔いが回ってきた。

全部の醸造所を回りたかったけど、これ以上は無理だ。

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すっかりほろ酔い気分で会場を後にすると、同じように酔っ払った人がそぞろ歩き。ああ、もっと強ければ、もっといろいろ味わえるのに。
学校最後の日を前に、ベッドに横になるや強い睡魔が襲ってきた。

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