55歳からのアイルランド留学日記

3ヵ月、ダブリン郊外の語学学校に通いつつ、ケルトの風に吹かれてくるよ〜

350年前からある劇場で、240年前に初演された芝居を観る

コロンビアからの留学生、アンジェラに娘が聞かれたそうだ。 「あなたのお母さんは、いつ英語を習ったの?」「学生時代だから、30年以上も前だね」と娘が言うと、アンジェラいわく「へぇ、よくそんなに昔のことを覚えているわね。私なんて昨日習ったことも忘…

雨の月曜日はジェイムズ・ジョイス

さあ、7週目のスタートだ。10週間の学生生活もいよいよ終盤戦。クラスにはなんと5人もの新しい学生が。イタリアンのミレナ、アレッサンドロ、フレンチ・ボーイのアントナン、スイスからのアイヴァン、スパニッシュ・ボーイのカルロス。久しぶりに若返ったク…

ダブリン・ホースショー2017に首ったけ

今日は待ちに待ったダブリン・ホースショーの日。シティセンター行きのバスの窓から鮮やかなピンクのロゴを見た瞬間から胸が高鳴り、どの日に行こうか迷った末、最終日のチケットを取ったのだ。シートなしの入場券、学生料金€16(+手数料€2)。アンジェラも…

岩牡蠣には人生の歓びの半分が詰まってる

土曜日の過ごし方はいつも迷う。ダブリン発着の長距離バス・ツアーで地方に行くか、朝寝坊して午後芝居やLIVEを観に行くか、テンプル・バーのフード・マーケットに出かけるか、はたまたフェニックス・パークで鹿にオーガニック・キャロットをあげるか……。 結…

フレンチというよりジャパニーズ

日本は「山の日」だという金曜日。山が少なく祝日も少ないアイルランドでは、金曜日は「ハッピー・フライデー」。先生もみんな浮かれて嬉しそうだ。でも、私は嬉しくない。今週でお別れの生徒が二人。ブルーノとシャーリーンがフランスへ帰っていく。先生は…

反骨を貫け!〜オスカー・ワイルドとチェスター・ビーティー・ライブラリーと『マンハッタン・ラブストーリー』

木曜日は授業が午前中に終わるので、午後どこに行こうかとワクワク。というのは嘘で、どこかに行かないともったいない、と思ってしまう貧乏性の私。今日はどうしようか……と思案した末、みんながオススメするチェスター・ビーティー・ライブラリーへ行ってみ…

「みんなが幸せなら、僕も幸せ」

朝から授業のはずのアレクシの靴が、まだ玄関にある。ふーむ。また体調でも悪いのだろうか。コンピュータ技師を目指すアレクシは、買ってきたものを温めるくらいでほとんど料理をしない。3人暮らしのときは私たちがごはんをつくるときは気軽に誘えたものの…

ボノの家と人魚の海

8月8日。ダブリン滞在もほとんど折り返し地点。一日一日が恐ろしいスピードで過ぎていく。 長いと思っていた90分の授業も意外と早く時間が過ぎる。いまのクラスは南米比率が高くて、コロンビア二人、ブラジル二人、ベネズエラ一人、スペイン一人にフランス二…

ナショナル・ボタニックガーデンでピクニック

3連休最終日は、学校主催の遠足でウィックロウ・マウンテン・ツアーが企画されていた。ウィックロウにはもう行ってしまったけれど、参加費は無料で、アレクシ(シェアメイト)やアブドラ(娘のクラスメイト)も行くらしい。二度行くのも悪くないかも、と思い…

3連休。新しいシェアメイトがやって来た

今週末は珍しく3連休。月曜日がBank Holidayで、祝日が少ないこの国では先生をはじめ国中が浮かれている感じ。ラジオからも何度もその言葉が出てきた。せっかくだからどこかに遠出するのもいいなぁ、とも思いつつ、この時期宿も取りにくいし、出費が嵩むのも…

チョコレート・フライデーに胸がキュッとなる

新しいクラスの先生、ジェラルディンは、金曜日にちょっとしたテストをやって、優勝チームにはチョコレートをくれると聞いていた。名付けて“チョコレート・フライデー”。3チームに分かれて対戦し、私たちのチームが優勝、チョコをもらった。わーい。 でも、…

「Bistro73」とマクドナルド〜若者たちの食欲と希望と

食いしん坊のローラ(日本語を勉強中のフレンチ・ガール。18歳)に誘ってもらって「Bistro73」という店へ。「ジェラルディンやジョンが先週末お疲れ様会で行ったところだよ。凄くナイスらしいよ」と娘。ビストロというからにはフレンチの店なのかなと思った…

アイリッシュ・ダンシングの熱い夜

慣れてきたのか、だれてきたのか、90分の授業が短く感じられるようになってきたこの頃。イタリアンが集結していた前のクラスとは違い、いまのクラスはフランス、ブラジル、スペイン、コロンビア、イタリアからの留学生で、アクセントもそれぞれに違って面白…

巨人のオルガン、巨人のブーツ。大自然がつくった遊び場、ジャイアンツ・コーズウェイ

8月1日のワンデイ・ツアー@北アイルランド、午後はジャイアンツ・コーズウェイ&キャリック・ア・リード吊り橋へ。ベルファストの風景から一転、バスは絵本に出てくるような牧歌的な風景を次々に見せながら進んでいく。 ダンルース・キャッスルを遠目に見て…

ベルファスト〜流され続けた血の痕が投げかけるもの

アイルランドに来る前にアイルランドを舞台にした映画を数本観た。 そのうちの一本が『麦の穂をゆらす風』。社会派の巨匠、ケン・ローチ監督の2006年の作品で、カンヌ映画祭のパルム・ドール(最優秀賞)も獲得した話題作(にして名作)。でも、私は観たこと…

新しいクラスで5週目スタート。うどんはパスタに勝てるか?

先週末にアンドリュー(主幹にあたる?先生)に聞かれた。「来週、君のクラスは閉鎖される。ZIGの同じレベルのクラスに行く? それとも、同じZAGの時間帯で別のクラスに行く?」迷わず私は後者を選択。月水金が午後からの授業になるZAGのほうが慣れているし…

青空マーケットでリベンジ?

アイルランドの交通機関は車、バス、電車がメインで時々飛行機、フェリー。地下鉄や新幹線はないし、電車もバスもそれほど本数は多くなく、ほとんど時間通りには来ない。とくに日曜日は注意。ダン・レアリーからシティ・センター(ダブリン中心部)へ行く電…

オジさんの笑顔は人を幸せにする

さて、1ヶ月経ったということは、私にはやらなければならないことがある。それは髪を染めること。いつもは美容院でお願いしているけれど、こちらで行くのはちょっと怖い。ヘナとインディゴ、そして保険としてシエロなど普通の酸性カラーも持ってきた。でき…

ギネスケーキと虹とピンクのイルカ

4週目が終わった。今日で帰ってしまうのは、イタリアン・ボーイのニコロとフィリッポ、フレンチ・ボーイのリッツィー。ニコロは旅好きで日本にも来たいと言っていた。フィリッポは背が高くてコンピュータ・プログラマーを目指してる。リッツィーは銀行に勤め…

7km続く崖の道。クリフウォークを歩く、歩く

さて、日本で予約した公演(リヴァーダンス、U2)は観てしまったし、それぞれ一緒に行った友人たちも帰って、今日から普通の日々。少し外食し過ぎたから、しばらくは自炊の日々を送らなくちゃ、と冷凍庫のイカを冷蔵庫に移して家を出る。 4週目、誰よりもク…

ダン・レアリーに夕陽が沈む

ここダン・レアリーの天気は気まぐれで、降ったり晴れたり、強い風が吹いたり凪いだりを一日のうちに何度も繰り返す。朝から雨模様、野菜をたくさん入れたスープをつくったり、たまった洗濯物を2回に分けて洗濯したりしていたら、次第に雲が去って太陽が見え…

ショッピングと米と石畳

日本から来ている友人のこと。あの厳しい入国審査で、「(アイルランドに)何しに来たんだ?」と聞かれ、「U2のコンサートを観に」と答えたら、ものの2秒でパスしたそうだ。30年近いブランクを経てfbで再会、このところ一緒にコンサートに行く機会が増えた友…

レオナルド・コーヒーとグラタン・ド・フィノワ

さあ、4週目のスタートだ。と張り切ってはみるものの……U2ライヴとモハーの断崖の後で、からだはheavy、心はempty。4人のクラスメートが帰ってしまって、新たなクラスメートが来る日。掲示板を見ると、私の名前が一番上。そう、一番の古株になってしまったの…

西へ。モハーの断崖へ

U2明けの日曜日。頑張って早起きして、東京からコンサートを観にやってきた友人と、娘のクラスメートと4人でモハーの断崖日帰りツアーに参加した。アイルランドの西端にはいくつか凄い崖があって、その中でもモハーはその美しさで有名なところ。ダブリン中心…

U2のLIVEに行ってきた

2017年夏に3ヶ月のダブリン留学を決めた後、友人から「7月22日、部屋の隅っこでもいいから泊めてもらえないかなー」というメールが来た。「なんで?」「ホテルがどこも一杯だから」「なんで?」「U2のコンサートだから!」 1983年、WAR TOUR@新宿厚生年金会…

学校3週目終了。クラスメートが帰っていく

金曜日はちょっと緊張する。クラスメートと別れる日だから。夏はイタリア、フランス、スペインから高校生がどっとやってくるので、語学学校は大混雑。ほとんどが2週間、3週間の生徒なので、毎週誰かしらがホームタウンに帰っていく。3週間一緒だったヴィット…

雨の後の海は、なんでこんなに綺麗なんだろう

朝からシェアメイトのアレクシ(アレクシスではなく、アレクシらしい)は元気がない。こないだはチョコがけのシリアルにミルクをたっぷりかけて、さらに食パンを2枚、チョコペーストを塗って食べていたのに(フランスの若者たちは多くが毎朝チョコペーストを…

雨の後の海は、なんでこんなに綺麗なんだろう

朝からシェアメイトのアレクシ(アレクシスではなく、アレクシらしい)は元気がない。こないだはチョコがけのシリアルにミルクをたっぷりかけて、さらに食パンを2枚、チョコペーストを塗って食べていたのに(フランスの若者たちは多くが毎朝チョコペーストを…

今日は二つ、いいことがあった

昨日の晴天とはうって変わって、今日は朝から雨模様。こしばらくお天気続きだったから、久しぶりの雨は心を宥めてくれたりもする。 ここしばらく考えていたこと。それは、クラスを変えてもらうこと。オンライン・テストを妙に頑張ってしまったせいで入れられ…

Howthという町で、鮪と海老とイカとサーモンを買う

朝から頭が重く、休んじゃおうか、とも思いつつ、ひと部屋しかない家にいても腐る、と思い直し、学校へ。今日はお隣の建物にあるブリッジ・ルームを借りての授業。この時期、イタリア、スペイン、フランスから大勢の生徒がやってくるので、部屋が足りないら…

風邪っぴき。鍋焼きうどんが食べたーい!

朝から体調が悪い。娘の風邪がうつったようで、土曜日から咳が出始めた。昨日はツアーがあるし、持ってきた漢方薬「板藍根(ばんらんこん)」でなんとか凌いだが、今日はダメ。鼻水がタラタラ滴って、咳も出て、頭も重い。もっと持ってくればよかったな、「…

ストーリーテリング・バスに乗ってみた

アイルランドに来たらやりたかったことの一つが、お話を聴くこと。「妖精の丘が燃えている」「妖精のぬりぐすり」など、えっ? という結末が妙に記憶に刻まれる昔話がアイルランドにはたくさんある。日本でイメージする妖精とは違って、アイルランドの妖精は…

人生を生きるに値するものにするEvery Brilliant Thing

さあ、土曜日だ。娘は風邪気味、遠出はやめて、夕方からはダン・レアリーにあるパヴィリオン・シアターに芝居を観に行くことにした。 それまでの時間、遠足気分で、再度ボノの家を見に行くことに。 ボノの家(というか別荘?)は、Dalky(ドーキー)というこ…

ジョイス・タワーまで走ってみた

昨日、クラウディア(16歳)に「ダン・レアリーは好き?」と聞いたら、「もちろん! 走るのに最適だし!」という言葉が返ってきた。そうだ、私も、ダン・レアリーに来たら走ろう、と思っていたのだった! 55年生きてきて、運動らしい運動をしたのは中学の3年…

「眼ほどいいカメラはない」

今日の授業もつらかった。自分ができないだけならいいのだけれど、授業はほとんどがチーム制。2人か3人のチームで回答するから、私がいると他の生徒の足を引っ張ってしまう。現役高校生ならではのスピード感についていけず、出題意図を取り違えたりする私は…

『リヴァーダンス』に見る反骨とプライド

アイルランドは憧れの地ではあったけれど、訪れたことはなかった。 イギリスまでは行っても、アイルランドはなんだか遠く感じて、どうしても行きたいとは思わなかった。 海外にしばらく住みたいなぁ、と思ったのは昨年の夏。思いついたのはニュージーランド…

「足るを知る」この国の生活スタイル

今日は朝から曇り空、気温は14℃。夏とは思えないくらい肌寒い。 けっこう早く準備ができたので早めに家を出る。 この時期、街には本当にいろいろな花が咲いている。 そして、ドアの色の綺麗さにも感動する。 聞いてはいたけれど、いまさらに驚くのはオートマ…

2週目スタート。少しだけ楽しくなってきた

月曜日はちょっと憂鬱だ。 新しい生徒が加わって、またあの猛スピードの授業についていくのかと思うと(実際には置いていかれるのだけど)気分は“I don't like Monday~” 朝はセシルが残していったじゃがいもと卵を茹でて食べた。 ところが、学校に着いてみる…

「ラプンツェル」の塔があるグレンダーロッホへ

「週末のダブリンはどこに行くのがオススメ?」と尋ねたクラスメートに、ダブリン動物園もギネスストアハウスも蝋人形館も勧めない。みんな高過ぎるし退屈。週末はダブリンから出るんだよ! 本当のアイルランドはそっちにあるんだから」と答えたジョン(先生…

『ONCE〜ダブリンの街角で〜』の舞台版を観にいく

待ちに待った土曜日。 来た時から気になっていた『ONCE〜ダブリンの街角で』の舞台を観に、ダートに乗ってシティ・センターへ。 オリンピア・シアターという、アデルやヴァン・モリスンのLIVEもやる劇場には、いろいろなミュージシャンの写真がたくさん貼っ…

1週間を終えて思うこと

さて、今日は七夕。 ふと思いついて、思い切って、浴衣を着て学校へ。 先生は「わーっ、綺麗」「初めてリアル着物を見た」と言ってくれたけど、十代のクラスメートはノー・コメント。 七夕の話ができたりするかなと思ったけれど、「スペシャル・デイ・イン・…

日本から持ってきてよかったものと、そうでもないもの、持ってくればよかったもの

23kg+12kg+10kgの荷物を抱えてやってきた私だが、その中には、持ってきてよかった!と思ったものと、そうでもないものがある。 ちなみに、そうでもないものは ・たくさんのTシャツ、下着類→シェアハウスのルールに、洗濯は週に1回か2回で、と書いてあった…

シードルとアウン・サン・スーチーさんとお好み焼き

それは昨日の夜のこと。 シェアメイトのセシルに誘われて、夕飯後地元のパブに繰り出した我が娘、随分帰りが遅いなぁ、と心配していたら、夫からスカイプで連絡が。 娘が気持ち悪くて階段を昇れないでいるから救出せよ、と。 降りてみると、娘がシェアハウス…

ボノが住んでいるまちへ!?

学校2日目。 今日はさらに落ちこぼれ感極まる。 なんと言っても英語を読むのが人一倍遅い。 アルファベットの連続って、目に飛び込んでこない。日本語って、そこがいいんだな、と改めて思う。 「時」に関することわざで「とらぬ狸の皮算用」とそっくりのがあ…

学校初日。猛烈に消耗して、夜は更けゆく

ドキドキしながらの学校初日。 これまでになく早起きして、8時45分までに学校に着く。玄関の周りには、すごい人数の若者たち。 うーん、聞いていたより平均年齢が低そうだ。 グループで来ている学生も多いようで、私と娘は個人なので、先に入って、オーラル…

海辺のまちに越してきた

やっと慣れてきたダブリンに別れを告げて、海辺のまちに引っ越してきた。 荷物はさらに膨れて7つ持ち。しょうがないのでタクシーを拾って。運転手のマルチンさんは、ダブリンっ子で、案内しながら運んでくれた。 ダン・レアリー。ジェームス・ジョイス・タワ…

誰にも怒られない。注意されない。個の自由が守られるまち、ダブリン

ダブリン5日目は土曜日。 いつもはみんな学校へ行ってしまって誰もいないキッチンでごはんを食べるのだけど、今日は土曜日だからシェアメイトのマグゥが遅く起きてきた。 そういえば、昨夜はおめかししてシェアメイトのジャスミンと出かけていった。 尋ねた…

街角に音楽! 食材! グラフトン・ストリートの楽しみ

『ONCE〜ダブリンの街角で』という映画がある。 主人公(グレン・ハンサード)はダブリンの売れないストリート・ミュージシャン。 ばったり出会ったチェコ系移民の女性(マルケタ・イルグロヴァ)とたまたま入った楽器屋でセッションしたら、初めてとは思え…

時差ボケとダブリンの雨、そして、消えてしまった「入国審査」

目覚めると、4時。外は暗く、カモメの声だけが響いている。 ここダブリンに来て、4日目の朝。外は相変わらずの雨模様。 雨が多いとは聞いていたけれど、晴れていたのは到着した日だけ。 ちなみに、こんな空が広がっていた。 昨日はこんな感じ。 雨だったら、…

アイルランドの食べものは美味しいのか、否か?

「アイルランドは食べものも美味しいからね」 最初に聞いたのは、そんなひと言だった。 イギリスとは違って美味しい。 それは一つの決め手にもなった。 ところが、出発前に「いやあ、他はいいんだけど、食べものは厳しいよ」 そんな言葉がいきなり耳元で囁か…