55歳からのアイルランド留学日記

3ヵ月、ダブリン郊外の語学学校に通いつつ、ケルトの風に吹かれてくるよ〜

アンナハーヴィ・ファーム〜馬とワインの日々〜

アンナハーヴィ・ファームのことを知ったのは、6ヶ月前。行きつけのアイリッシュ・パブで貸してもらった地球の歩き方のビジュアル版に「忘れちゃいけない乗馬宿」という記事があり、目が釘付けになった。初めて馬に乗ったのは21歳の時。ホームステイで行った…

ベルファストの濃厚な3日間〜旅は思うようにいかないから旅なのだ〜

9月10日。シェアハウスを出る日。さすがに10週間もいると荷物は増えるし、取っ散らかる。いろいろな食材も食べて処分しなくちゃいけない。昨日予約したベルファスト行きの往復列車の発車時刻はダブリン16時。大急ぎで階段を上ったり下がったり、てんてこ舞い…

レパーズタウン競馬場は紳士淑女の社交場

学校が終わったウィークエンド。日曜日にはシェアハウスを出るので、朝日を見に海へ。海へ出る道には人気がなく、たっぷりと街の佇まいを味わう。 今日はカウンティ・ダブリンにある大きな競馬場“レパーズタウン”に行く日。松井ゆみ子さんのパートナーのマー…

ファイナルは“おにぎりフライデー”

学校が始まって以来、毎週誰かを見送ってきた。10週間というのは長いほうなので、前からいたクラスメイトや一緒に入った2〜3週間の生徒や、新しく入って先に卒業していくクラスメイトをたくさん……。その度に自分が見送られる日をイメージしてきたけれど、遂…

アイリッシュ・クラフト・ビア・フェスティバルでほろ酔いJENGA

最初の1週間、学校で同じクラスだったサチコさん(ワーホリで1年滞在中)から連絡をもらった。 ダブリンにいる間に一杯やりませんか?というお誘い。「喜んで!」と、せっかくなのでアンジェラ(サチコさんと同じ週に入学した)やアナンダも誘って、今日が初…

女子会で“CHA-CHA-CHA!”

さて、別れの時期が迫ってきて、アンジェラやアナンダ(二人ともコロンビアからの留学生でクラスメイト)と過ごせるのもあと数日。 二人にジャパニーズ・フードを食べさせたいなぁ。とくに天ぷらとお好みソース味の焼うどん。極小キッチンだけれど家に来ても…

レイタウンの海岸競馬

馬が走るのを見るのが単純に好きだ。清く気高く、永遠で刹那。ただ、走っている姿に胸打たれる。アイルランドでは、年に一度だけ、海岸を走るレースがあると言う。イメージしただけで涙が出そう。海と馬。それだけで絵になりすぎるじゃないか。 というわけで…

ファイナル・ウィークに突入。500万人の新入生がやって来た

遂に学校は10週目に突入。長いと思っていたけれど、途中から加速度がつき、後半戦の早かったこと。9月に入ったことだし、新しいクラスメイトはいないだろう。最初の1週間、しっかり味わわなくちゃ。と学校に入り、クラス編成の貼り紙を見ると、んんん? 娘が…

博物館でアンジェラとデート

雨の日曜日。珍しくアンジェラから娘に連絡があり、最後の週末、一緒にどこかへ行こうとの誘い。私はいいから、二人で行って来なよ、と言うと、私のことも誘っているよ、と娘。ありがたいクラスメイトの誘いに、二人してどこがいいか考える。外を見ると木々…

ニューグレンジとタラの丘

早起きしてバスに乗り、ダブリン発着ツアーに参加できる最後の週末は、世界遺産にも登録されている古墳・ニューグレンジと、タラの丘を廻るツアーへ。タラの丘からはアイルランド全土の7割が見渡せると聞いたが、本当だろうか? 古きアイルランドを訪ねるツ…

マドレーヌでSalut!

9月が始まった。そして9週目の最終日。クラスはなんとなく西欧ボーイズと南米・日本のガールズ&ミドルエイジに分かれていて、それはそれで落ち着く感じ。1コマ目の先生は久しぶりのマルセラ。十数年前にブラジルから移住した女性で、アドリアーノの名前を聞…

別れの準備

さて、2ヶ月を共に過ごしたアレクシとも、そろそろ別れの時が近づいてきた。心残りは、豆ごはん。そして、ローストチキン。和食好きなアレクシに、どうしても豆ごはんを食べさせたい娘。最初の頃に、いつかローストチキンを焼くね、と約束した私。週末にフ…

Good Luck! Mr.3 VIP 〜Phoenix ParkとYamamori Sushi〜

今日はアブドラ、アレクシと日本料理屋さんに行く約束をした日。 明日サウジアラビアに帰っていくアブドラの最後の日。 体調が戻っているといいなぁと願っていた日。 目覚めると、からだが軽い。はっと思い出して、日本から持ってきたテルミー(お灸みたいな…

パンツの行列と夏の終わり

違う国、違う言葉、違う風習、違う文化……。語学学校というところは、世界の広さ、多様性を、日常の中で感じさせてくれるところ。当たり前だと思っていたことが、そうじゃない。それは、人間ってものの本質への興味をかき立てたり、愛しさを深めたりもする。 …

スカスカのウィークエンド

根っからの貧乏性なのか欲深なのか、土日になると何処かに行って何かしなくちゃいけない気分になる。前日までにバスツアーを予約したら大安心。していなければイベントサイトを眺めたりして「何か」を探す。8月最後のウィークエンドは貴重、まだ行ってないニ…

フライデーには豆ごはん

8週目最後の金曜日。サヨナラする生徒が今日は4人。ヴィクトリア(ベネズエラ)、ミレナ(イタリア)、カルロス(スペイン)、チボー(フランス)。月の最終金曜日はテスト(先生たちが生徒の理解度を確認するための)がある日で、私にとっては2回目。前のク…

「アリヨン ホワヨーン ジャミール(今日は美しい日)」〜アブドラとアザラシとジョイス・タワー

いまのクラスは総勢13人。今日は欠席一人で12人。大所帯。コロンビア2人、ブラジル2人、イタリア2人、フランス3人、ベネズエラ1人、スイス1人、スペイン1人、日本1人。年齢もそんなにティーンに偏ってないし、長く一緒の生徒もいて、疎外感がない。 午前の授…

乙女とフルーツ&ベジの癒し効果

男飯のおかげか否か、少し回復してきたので頑張って授業に出ることに。朝からパン・プディングをつくり、たまった洗濯物をして、まだ頭が痛いという娘を残して家を出た。たった二日寝込んだだけで、いつもの道が遠く感じる。 久しぶりの授業は新鮮。新しいク…

弱ったときの、“男飯”?

8月21日。夜中にハッと目を覚ます。胃のあたりがなんとも気持ちが悪い。起き上がるともうダメだ、トイレに直行。うーん、昨夜遅くに食べたサーモンの鮨があたったのか。コークからのバスの車内が妙に寒かったせいか。わからないけど、頭は重く冷や汗が出てく…

ブラーニー城で、ブラーニー・ストーンにキス!

さて、食の都・コークでもとくに有名なのが東コークにあるBallymaloe House。地元の食材をいかした伝統料理と海外のレシピを融合した“モダン・アイリッシュ”は、アイルランドのグルメ・ブームの火付け役になったとか。泊まるのは無理でも(予算的に厳しい)…

ヨーロッパ最西端、ディングルの岬へ

今日はディングル半島岬めぐりツアー。ダブリンからは遠くて諦めていたけれど、アイリッシュ・パブのマスターが見せてくれたディングルの月の写真が忘れられず、数年前にドライブで回ったという友人も凄くよかったと言っていたので、行くことにしたのだ。調…

アイルランド共和国第2の都市、コークへ

アイルランドの南端にあり、グルメの街としても知られるコーク。お世話になっているアイリッシュパブのマスターや畑仲間の大推薦もあって、訪れたいなと思っていた。ダブリンからの日帰りツアーも企画されているけれど、せっかくなら泊まって、そこからディ…

雨と強風と人生でいちばん美味しいフィッシュ&チップス

水曜日なのに、朝から早起き。学校主催のショート・トリップでHowthへ行くためだ。午後が授業の生徒は午前中に、午前が授業の生徒は午後にと、時間差で2本企画されたもの。Howthには一度行ったし、午前中に行って帰ってくるなんて忙しい……と思っていたが、ク…

350年前からある劇場で、240年前に初演された芝居を観る

コロンビアからの留学生、アンジェラに娘が聞かれたそうだ。 「あなたのお母さんは、いつ英語を習ったの?」「学生時代だから、30年以上も前だね」と娘が言うと、アンジェラいわく「へぇ、よくそんなに昔のことを覚えているわね。私なんて昨日習ったことも忘…

雨の月曜日はジェイムズ・ジョイス

さあ、7週目のスタートだ。10週間の学生生活もいよいよ終盤戦。クラスにはなんと5人もの新しい学生が。イタリアンのミレナ、アレッサンドロ、フレンチ・ボーイのアントナン、スイスからのアイヴァン、スパニッシュ・ボーイのカルロス。久しぶりに若返ったク…

ダブリン・ホースショー2017に首ったけ

今日は待ちに待ったダブリン・ホースショーの日。シティセンター行きのバスの窓から鮮やかなピンクのロゴを見た瞬間から胸が高鳴り、どの日に行こうか迷った末、最終日のチケットを取ったのだ。シートなしの入場券、学生料金€16(+手数料€2)。アンジェラも…

岩牡蠣には人生の歓びの半分が詰まってる

土曜日の過ごし方はいつも迷う。ダブリン発着の長距離バス・ツアーで地方に行くか、朝寝坊して午後芝居やLIVEを観に行くか、テンプル・バーのフード・マーケットに出かけるか、はたまたフェニックス・パークで鹿にオーガニック・キャロットをあげるか……。 結…

フレンチというよりジャパニーズ

日本は「山の日」だという金曜日。山が少なく祝日も少ないアイルランドでは、金曜日は「ハッピー・フライデー」。先生もみんな浮かれて嬉しそうだ。でも、私は嬉しくない。今週でお別れの生徒が二人。ブルーノとシャーリーンがフランスへ帰っていく。先生は…

反骨を貫け!〜オスカー・ワイルドとチェスター・ビーティー・ライブラリーと『マンハッタン・ラブストーリー』

木曜日は授業が午前中に終わるので、午後どこに行こうかとワクワク。というのは嘘で、どこかに行かないともったいない、と思ってしまう貧乏性の私。今日はどうしようか……と思案した末、みんながオススメするチェスター・ビーティー・ライブラリーへ行ってみ…

「みんなが幸せなら、僕も幸せ」

朝から授業のはずのアレクシの靴が、まだ玄関にある。ふーむ。また体調でも悪いのだろうか。コンピュータ技師を目指すアレクシは、買ってきたものを温めるくらいでほとんど料理をしない。3人暮らしのときは私たちがごはんをつくるときは気軽に誘えたものの…