『ONCE〜ダブリンの街角で〜』の舞台版を観にいく
待ちに待った土曜日。
来た時から気になっていた『ONCE〜ダブリンの街角で』の舞台を観に、ダートに乗ってシティ・センターへ。
オリンピア・シアターという、アデルやヴァン・モリスンのLIVEもやる劇場には、いろいろなミュージシャンの写真がたくさん貼ってあって、見入ってしまう。
開演5分前、ギリギリに入ると、舞台では既にLIVEが始まっていて、そこにはお客さんの姿も。
開演時刻には客が舞台から降りて、自然に舞台が始まったのだった。
正直、映画がとても良かったので(とくにグレンとマルケタが)舞台ってどうなんだろう?と思っていたけれど、とても良かった。
主演の二人はもちろん、舞台に出ずっぱりの役者さんたち全員が、生き生きと役を楽しんでいて、演奏もうまい。レコーディングを終えた後の、あの甘酸っぱく美しい海のシーンも、スマートな演出だった。
そして、作品全体がダブリンへの、音楽への愛に溢れていることに、改めて気づいた。
休憩時間には、開演前と同じように舞台にバーができて、客は再び舞台に上ってビールを注文し、客席を眺めることができる。
終了後はスタンディング・オベーション。
舞台と客席の近さ、楽しんでいる客層の多様さ、歴史ある劇場なのに格式張ってない気楽さが、この国ならではだ。
その後、グラフトン・ストリートを歩いていると、何人かのストリート・アーティストに出会う。
いろいろな人生の肌触りが、そこにポッと置かれ、咲く場所。
人が出会い、別れる場所。
花とうどんと米と酢を買って帰ったら、新しいシェアメイトがちょうど到着したところ。
夕飯はまだだというので、ヒガシマルのうどんスープに茹でうどん、卵という超シンプルな食事を一応誘ってみたら、トライしてみるとの返事。
セシルと同じフランスからの留学生、アレクシスは、ひと口食べて「ソー・デリシャス!」。
箸も上手に使って、うどんのつゆまで飲み干していた(◎_◎;)
高い寿司を食べたがる娘と喧嘩して家でごはんにしたかいがあった……かな。