55歳からのアイルランド留学日記

3ヵ月、ダブリン郊外の語学学校に通いつつ、ケルトの風に吹かれてくるよ〜

今日は二つ、いいことがあった

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昨日の晴天とはうって変わって、今日は朝から雨模様。こしばらくお天気続きだったから、久しぶりの雨は心を宥めてくれたりもする。


ここしばらく考えていたこと。それは、クラスを変えてもらうこと。オンライン・テストを妙に頑張ってしまったせいで入れられてしまったクラスは、とにかくスピードについていけない。クラスメートにも申し訳ないし、自分のためにもあんまり良くないので、今日の放課後、クラス変更を申し出ようと決めて家を出る。

出てみると、雨はほとんど止んでいた。ダン・レアリーの天気は気まぐれ。一日中雨に降られたことはなく、大抵夕方には止んで青空が見えたりする。

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クラスに行くと、ちょっと変わった授業が待っていた。
100年前といま、ほとんど同じアングルで撮られた対のダブリンの写真を片方ずつ配られて、互いに見せ合うことなく、クラスの中で片割れを探し、違いを説明し合うというもの。
こういうのは苦手じゃない。英語がボロボロでも、伝え合うことさえできればいいのだから。

100年前のダブリンは、たくさん馬車が走ってはいたけれど、街並みは驚くほど変わっていなかった。これが東京だったら、もっと凄い変化だろう。


その後は、ディベート。100年前といまに分かれて、こっちのほうがいいでしょ!と主張する。
いまのほうが圧倒的に有利。100年前を語るには想像力が必要。でも、私は年の功、ダブリンのことはあんまり知らなくても、昔の生活の良さは語れる。
英語はメチャクチャながら、一生懸命話していたら、「イタリア人よりも手が動く」と言われた。イタリア人のクラスメートから。
なぜだか、ちょっと嬉しかった。

次の授業もそんなにハードルが高くなくて、今日はこれまででいちばんストレスを感じなかった! そして、少し楽しかった。
クラス替えのリクエストはもう少し様子をみることにして、弾んだ気持ちで学校を出る。

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ちょっと本屋さんを覗いて、夕飯は、明日で最後の授業になるイサベルと。
イサベルは同じタイミングで入学したスペインからの留学生で、歳はたぶん私より上。娘と同じクラスで、スペイン訛りの英語は聴き取りにくいけれど、物凄く勉強熱心で、クラスはもちろんのこと、しょっちゅう図書館に行っては勉強している。
一度ゆっくり話がしたいなぁと思っていたら、彼女が帰る日が近づいてきて、昨日あわててアポを取ったのだった。

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夕方6時にピープルズ・パークという公園の噴水のところで待ち合わせて、彼女オススメのレストランへ。「トスカーナ」というイタリアン・レストランで、雰囲気もよく、とっても美味しかった。
はっきりとは聴き取れなかったけれど、イサベルは長くレストランで働いてきて、ある日突然もう来なくていいよ、と言われたらしい。
彼女と話していると陽気な表情の隙間に時折哀しみが入り込んで切なくなる。
でも、もう十分働いたから、これからは勉強したいと言っていた。大学では歴史を学んだそうで、文学も好きだとか。一昨年ノルウェーを訪ねたと言ったら、ノルウェーの作家を教えてくれた。
音楽ではなんとメタリカが好きだとか。レッド・ツェッペリンローリング・ストーンズは? と私が聞いたら、「もちろん! 」と。ザ・スミスは知らないようだったけど。
「日本に来る予定は?」と聞くと、「Too far for me」という返事。
やっとメアドを交換したので、連絡を取り合うことを約束して、家の前で別れる。
彼女のステイ先は意外とうちと近かった。
こういうことって、ギリギリになって気づくんだな。
でも、誘って、一緒にごはんを食べられて、本当によかった。

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いつかまた会えたらいいな。

バルセロナか日本のどこかで。

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