55歳からのアイルランド留学日記

3ヵ月、ダブリン郊外の語学学校に通いつつ、ケルトの風に吹かれてくるよ〜

ギネスケーキと虹とピンクのイルカ

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4週目が終わった。
今日で帰ってしまうのは、イタリアン・ボーイのニコロとフィリッポ、フレンチ・ボーイのリッツィー。
ニコロは旅好きで日本にも来たいと言っていた。
フィリッポは背が高くてコンピュータ・プログラマーを目指してる。
リッツィーは銀行に勤めるお姉さんと一緒に留学していて、時々買い物に付き合わされていた。

金曜日はいつも少し緊張する。ちゃんとお別れが言えるかな、と。
友達というには程遠く、休み時間に一緒にコーヒーを買いにいったくらいでも、もう二度と会えないと思うと、よぎるものがある。


クラスのみんなで食べようと、松井ゆみ子さんからいただいたギネスケーキ(ドライフルーツがたっぷり入っている大人のケーキ)を持って学校へ。

いつもと変わらない授業だったけど、1コマ目は初めてのテスト。月末の金曜日にやるそうで、学校が生徒の達成度をチェックするためのものらしい。
私の達成度は40%くらい。ひどいものだ。


休み時間は、帰ってしまう生徒は事務室に行かなければいけないので、ひとりでレオナルド・コーヒーへ。お店のスタッフさんがいつものコーヒー、いつものサイズを覚えていてくれるのが嬉しい。

 

ジョンの授業が終わり、すぐさま帰ろうとするクラスメートたちに、勇気を出してギネスケーキを出す。
ジョンも、帰り支度をしていたニコロやフィリッポ、リッツィーも手を止めて食べてくれて笑顔に。アレクシは残っているひと切れを見つけて、「もう一つ食べていい?」。

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このクラスの最後の日だから、と初めての記念撮影もできた。
ネスケーキに感謝!(あんまり美味しいので、私がクラスに持っていくことを嫌がっていた娘も、後で「よかったね」と言った)

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学校が終わると、クラスメートのローラ(日本語を勉強しているフレンチ・ガール)が娘をごはんに誘ってくれた。イタリアン・ガールズも一緒らしい。アレクシが気を遣って私も誘ってくれたので、若干躊躇いつつも(イタリアン・ガールズのパワーには尻込みするものがある)一緒に行くことに。
待ち合わせまでの時間、アンジェラ(娘のクラスメート)とテディズ・アイスクリームへ。
アイスクリームはもはや給食。一日一食食べないと落ち着かない。

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ベジタリアン(そこまで厳格ではない)のアンジェラにとっては初めてのテディズ・アイスクリームらしい。
少し雨も降ってくるなか、錆色の海を見ながらアイスを食べていると、だんだん雲が流されて陽が射してきた。
気がつけば、虹が。

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大騒ぎしながら写真を撮っていたら、虹の橋の反対側の袂も見えてきた。

モハーの断崖のときも雲を吹き飛ばしたらしいアンジェラに「マジカル・パワーの持ち主ね!」と言ったら「そう(笑)。川で泳いでいた時、ピンク・ドルフィンがタッチしていったし」。
ピンクのイルカ?
川で?
びっくりして聞いたら、検索して写真を見せてくれた。本当にピンクだ。すごく愛らしい。
3500万年前の鯨と同じ特徴を備えていて「生きた化石」と言われるけれど、他の多くの生物たちと同様、絶滅の危機に瀕しているそうだ。
http://us.whales.org/wdc-in-action/amazon-river-dolphins-colombia-omacha-foundation
https://youtu.be/ZCJgvabihQ8

アマゾン川だけに生息するらしく、ということは、アンジェラはアマゾン川で泳いでいたのか。
「ミューズ」という言葉を口にすると、笑って首を横に振っていた。

 

アンジェラと別れ、ブラックロックという街で待ち合わせ、ローラ、アレクシ、トニー(ドイツ人女性)、イタリアン・ガールズと総勢11人でごはん。

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イタリアン・ガールズはみんな18歳未満で、巨大なピザとパスタを頬張りながら喋る、喋る。
黒一点のアレクシは全然違和感なく、ローラと二人、私たちを気遣ってゆっくり話してくれる。
国柄と人柄。いろいろなことに気づかされる。

バリバリ音がするほど衣が固いフィッシュ&チップスをバリバリ食べて、海沿いを歩くと、潮が引いた後の浜に海鳥がたくさん休んでいた。

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太陽の角度のせいか、空気が澄んでいるからなのか、いつでも、どこでも、何度でも、感動する風景が、この国には彼方此方にある。

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昨日で1ヶ月。
1週目より2週目のほうが、2週目より3週目のほうが早かった。
これ以上加速度を増してほしくなーと願う。