55歳からのアイルランド留学日記

3ヵ月、ダブリン郊外の語学学校に通いつつ、ケルトの風に吹かれてくるよ〜

青空マーケットでリベンジ?

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アイルランドの交通機関は車、バス、電車がメインで時々飛行機、フェリー。
地下鉄や新幹線はないし、電車もバスもそれほど本数は多くなく、ほとんど時間通りには来ない。
とくに日曜日は注意。ダン・レアリーからシティ・センター(ダブリン中心部)へ行く電車は始発が9時。バスも本数がぐっと減るので、朝イチ出発のシティセンター発日帰りツアーで6時半発なんていうのは、タクシーで行かないと間に合わない。

ジャイアント・コーズウェイ(北アイルランドにある巨大な六角形の石柱群)はとくに遠いので、日曜日は諦めて火曜日に予約。
今日は、近くの公園で毎週日曜日に開かれるマーケットに行くことに。

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ここに来るのは4週間ぶり。7月最初の日曜日、ダブリン中心部のアパートから引っ越してきた日以来だ。
その時はあまりにもたくさんの人がいて、パエリアと焼きそばを持ったまま、なぜか娘が泣いたのだった。
葉山の雰囲気に気圧された? まさか。
明日から学校が始まるプレッシャーや不安もあったらしい(中学時代の嫌な思い出を引きずっているところがある)。
その時とは一転、「リベンジしなくちゃ」と訳のわからないことを言って、何を食べようか物色し始める娘。
あなたの人生の半分、いや60%は食欲でできているのでは? と聞くと「そうだよ」と。

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マーケットは大好きだ。赤ちゃん連れや犬連れ、いろいろな人々が食べものや雑貨を選んだり、食べたり、青空の下でくつろいでいるのを見ると嬉しくなる。
今日の人出は前回の半分くらい。7月の初めと終わりでこんなに違うのか。

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ひと通り見て回り、さんざん迷ったあげく娘はたくさんの野菜と肉をチャパティみたいなのでくるっと巻いた「ラップ」と苺のタルトを買う。
私は嫌がられながらそれらを3口ずつもらい、テンプル・バーのフードマーケット(毎週土曜日開催)に出店していた自家製ヨーグルトの店を発見し、嬉しくなってベリー入りヨーグルトとサマーベリーのジャム(苺や木苺、ブラックベリーなどが混ざってる)、ズッキーニとトマトのチャツネを買う。€9.5。
手作りジャムの魅力にはなかなか勝てない。重くてとても日本には持って帰れないのに、そして貰い物のとっても美味しそうなジャムもあるのに、ついつい買ってしまう。
カゴいっぱいに詰めた野菜を買っている人もいたので、見るとオーガニックの野菜も売っている。ルッコラとズッキーニと尖ったキャベツを買って€4。

 

思い立って、というか、ちょっと可哀想になって、ひとり東京で犬と鳥の世話をしている夫にスカイプ。マーケットの様子を見せつつ話していると、「あら、あなた何語で喋っているの? 日本語? あ、邪魔しちゃったわね。ゴメンなさい」と夫婦連れが笑顔で。
アイルランドには日本人が少ないようで、ほとんど会わない。そして、「どこから?」と聞かれて、「ジャパン」と答えると、たいていの人が「美しい国よね。食べものも美味しいし」と言ってくれる。

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ジェイムズ・ジョイスの生涯を漫画で描いた本と、オーガニックの牛肉と豚肉を一切れずつ買い、最後に長い行列が出来ている「初めてのロール・アイスクリーム」へ。
ベリーやキャラメル、塩など好きな味とトッピング2種類、ソース1種類を選んで注文すると、生の果物や生キャラメルを氷点下の台の上に置き、その上にカスタードソースをトロリと垂らして、凄い勢いで混ぜたりのばしたり。
最後にこびりついたもんじゃ焼きをすくい取る要領で、ヘラをツイーッと動かすと、見たこともないロールアイスクリームが(あるよね、ゴーフレットじゃなくて、こういう焼き菓子が。あ、シガールか!)。
容器に縦に詰めてトッピングとソースをかけて「お待ちどおさま」。

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一つ€5で決して安くはないけれど、魔法みたいな過程を目を開いたまま見ている子どもたちは、きっと一生忘れないんだろうな。
私たちも動画を撮ったり、待つ時間も含めて、初めての味を楽しんだ。

 

いったん家に戻ると、大家さんのアンが久しぶりにいて、初めてのお孫ちゃんの写真を見せてくれた。娘さんが産後体調が悪く、入院されたりもして、ほとんど家にいなかったアン。自分の仕事に加えて、来週末は息子さんの引っ越しの手伝いだとか。
来週末には3人のシェアメイトがやって来るので、もし家にいるなら迎えてあげてほしい、と。
シェアメイトは大歓迎だけど、3人でいっぱいいっぱいの小さなキッチンのことだけが不安だと話すと、階下の自分のキッチンを使っていいとのこと。
ゴミ出しの際に見てはいたが、レストランを経営しているアンのキッチンは素晴らしく、なんとコンロがガスだった。これでご飯を炊いたら美味しいはず、と嬉しくなる。

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降り出した雨が上がるのを待ってシティセンターへ行き、ずっと欲しかったラジオを購入。グラフトン・ストリートでは若いバンド(というより子ども)がU2の「Every Breaking Wave」を演奏していて、人だかりが出来ていた。


夕飯は節約したいところだったけど、疲れてインディアン・レストランへ。スターターでタンドーリチキン、メインで海老のビリヤニを選んで注文(セットのほうが安かったので。これにビールが付いて€18.5)。

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お料理はとっても美味しかった。インド料理屋さんが2軒並んでいて迷ったあげく、赤いほうの店「Spice of India」(もう一つは緑で「The Jewel in the Crown」と言うゴージャスな名前だった)に入ったけれど、きっとどちらも美味しいんだろうな。
とくにビリヤニは、その昔イギリスで初めて食べて感動した米料理。やっぱりお米は美味しいなぁ。でも、お腹がいっぱいで半分くらい持ち帰りにしてもらう。
嫌がられるけれど、やっぱり私は娘の食べるものを少しもらって食べるくらいでいいかも。パンやチップスのおこぼれを待つカモメや鳩みたいに。

 

帰ってからラジオをつけたら、いい感じ。明日から毎日聴こう。

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