55歳からのアイルランド留学日記

3ヵ月、ダブリン郊外の語学学校に通いつつ、ケルトの風に吹かれてくるよ〜

フレンチというよりジャパニーズ

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日本は「山の日」だという金曜日。
山が少なく祝日も少ないアイルランドでは、金曜日は「ハッピー・フライデー」。先生もみんな浮かれて嬉しそうだ。
でも、私は嬉しくない。今週でお別れの生徒が二人。ブルーノとシャーリーンがフランスへ帰っていく。
先生はいつも最後の授業の生徒に尋ねる。
「ハッピー? それとも哀しい?」
生徒は大抵両方が混ざった答え方をする。
一人で見知らぬ土地に来て2〜3週間を過ごし、家に帰れるのは正直ホッとするところもあるのだろう。
ブルーノとシャーリーンが答えた後、聞かれてもいないのについ言ってしまった。
「アイム・サッド」。
「サンキュー」とブルーノ。

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休暇中のジェラルディン(このクラスのメイン教師)に代わってチョコレートを用意してくれたジョンは、慣れないテストを担当。「正解以外は何でも聞いて」と待ち構える。
ブルーノ、アドリアーナ(スペイン)と3人で挑んだテストは、他チームと並んで1位に(と言っても3つしかチームはないのだけれど)。
チョコを分けた後、日本から持って来た「舞妓チョコボール」をみんなに配ったら大好評。クラスの写真を撮っていい? と撮らせてもらって、解散。
シャーリーンと連絡先を教え合って別れる。
セシル、アレクシ、ローラ、ブルーノ、シャーリーンに新しいシェアメイトのレオとクエンティン。いつかフランスに行くことがあったら、みんなを訪ねて歩きたいなー。

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夜はマリエレナと一緒にごはん。いつも全然家でごはんを食べていないので胃が疲れているはず、と朝思い立って誘ったのだ。
昨夜の白飯の残りでオムライスをつくろうと思っていたけれど、3人分にはちょっと足りないので定番の天ぷらとざるうどんもつくる。
つくっていたらアレクシが覗いたので「すごく狭いけど、一緒に食べる?」と声をかけたら食べると言う。
そして、「いい匂い。それ、オムライス?」と。
オムレットライスじゃなく、オムライスとはっきり発音。
「知ってるの?」と驚くと「うん、それ、たぶん大好き」と。

聞けば、YouTubeで観たのだとか。

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マリエレナも気に入ったようで、二人で「エクセレント!」と食べていた。
揚げたての天ぷらを見たとき、最初にアレクシが言った言葉が「花みたい!」だったけれど、マリエレナも「ビューティフル!」と言っていた。
つまみに並べたブリーチーズには手をつけず、「フランス産だよ」と声をかけると「フランスのブリーとかカマンベールとか苦手」とアレクシ。チェダーとかゴーダとかハード系のなら大丈夫なのだそうだ。
「フランス人というより日本人だね」と言うと、「日本人というよりフランス人だね」と返された。

 

食事中に友達から電話があって、早々に「ゴチソウサマデシタッ」とアレクシ。片付けをしないことを何度も詫びながら出かけていった。

食事中はお腹がいっぱいになるからビールは飲まないというマリエレナは、終わってからビールを開けて「眠くなってきた」と言うので、どうぞ部屋で休んで、と娘と私。

客がはけた後の定食屋みたいに、ゆっくり片付け、まったり(行儀悪く)くつろぐ二人だった。