55歳からのアイルランド留学日記

3ヵ月、ダブリン郊外の語学学校に通いつつ、ケルトの風に吹かれてくるよ〜

ダブリン・ホースショー2017に首ったけ

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今日は待ちに待ったダブリン・ホースショーの日。
シティセンター行きのバスの窓から鮮やかなピンクのロゴを見た瞬間から胸が高鳴り、どの日に行こうか迷った末、最終日のチケットを取ったのだ。
シートなしの入場券、学生料金€16(+手数料€2)。アンジェラも誘ってみたけれど、興味なさそう。コロンビアでは乗馬は普通で、なんでわざわざ……と言った雰囲気。
私からすれば、こんな機会を逃すなんて考えられない。
実際何があるのかは知らないが、“ホースショー”というだけで行くでしょ!
でも、クラスメイトもシェアメイトも食いつき悪し。

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ワクワクしながらバスに乗り、会場のBallsbridgeまで一直線。
入場門の前で写真を撮って中に入ると、このイベントの大きさを物語るように馬具関係だけでなくあらゆるタイプのテナントが出店していた。
珍しくそこには目もくれず、馬のいる場所へと急ぐと、いきなり間近に馬たちが出現。出番を待つ騎手と馬の練習場で、パドックより目の前で目の輝きや毛並みが見えるが、賭けるわけじゃない。思ったより女性騎手が多く、目が合うと騎乗したまま“Hello!”と声をかけてくれた。カッコいいなぁ。

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初老の紳士もいて、競馬場とは全然違う穏やかな空気が漂っている。

ふだんはサッカー場だという会場は、メインアリーナとその他3つの会場に分かれていて、それぞれ競技が行われている。
競馬場ほどのスペースはなく、行われているのは障害飛越競技
助走のスペースもそんなにないのに、馬たちは頑張って飛び越えている。

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それにしても、騎手の姿を間近で見ると高い。
馬には人生で2度しか乗ったことがないが、初めて乗ったときの感動は忘れられない。歩きたいと思ったら歩いてくれるし、少し走りたいと思ったら走ってくれるし。以心伝心。なんて凄いんだろう、馬って、とひれ伏したのだった。

 見ているうちに少しずつルールがわかってきた。基本的にはタイムを競うけれど、バーを落としたらタイムに4秒加算される。障害の前で馬が止まってしまい、途中でリタイアしてしまうことも。

最終日のメインイベント、ロンジン・プレゼンツのインターナショナル・グランプリは、最初の競技でとにかく障害を1本も落とさずクリアした選手が、決勝とも言える最後の競技でタイムを競うもので、英国、スイス、イタリア、フランスや米国、そして日本からの30組の選手が、2時間以上にわたって競技に挑んでいた。

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馬の大きさはそれぞれ違い、色もそれぞれで、たてがみや尻尾を綺麗に結んでいる馬もいる。騎手も小柄な女性だったり、タフそうな男性だったり。
そして観客の間では、アイルランドの選手が出場すると他とは全然違う熱い歓声が上がった。

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ロンジン・グランプリも良かったけれど、もっと盛り上がったのがその直前にあった“フライング・フレンチマン”ロレンツォのショータイム。

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 複数の馬を一堂に動かし、自身は2頭の馬の背中に立って、クライマックスでは手綱も離してジャンプまでしていた。恐るべし、フレンチマン。
ここまで馬を動かし、まとめる調教は大変だったろう。「ジンガロ」みたいに寝食を共にしているのだろうか。

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ファイナルを飾ったハンティング・チェイスは、運動会の締め括りの地区リレーみたい(古い)。ドニゴールやリムリックのチームが健闘していて、子どもたちもたくさん参加しているせいか、観客の歓声もいちばん高かった。

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アイルランド人がいかに馬好きかわかるイベント」というのは松井ゆみ子さん(アイルランド在住の料理研究家)の言。
日本では、乗馬は入会金や年会費が高く、庶民のスポーツとは言えないけれど、アイルランドでは、とてもポピュラーなリクレーションでありスポーツなのだとか。
そして英国では、ホースセラピーが医療として認められていると言う。
いいなぁ。

9月に行く予定の乗馬宿がますます楽しみになりつつ、とても乗れそうにない気もしてきた。

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