55歳からのアイルランド留学日記

3ヵ月、ダブリン郊外の語学学校に通いつつ、ケルトの風に吹かれてくるよ〜

レパーズタウン競馬場は紳士淑女の社交場

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学校が終わったウィークエンド。
日曜日にはシェアハウスを出るので、朝日を見に海へ。
海へ出る道には人気がなく、たっぷりと街の佇まいを味わう。

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 今日はカウンティ・ダブリンにある大きな競馬場“レパーズタウン”に行く日。
松井ゆみ子さんのパートナーのマークは、実は競馬ジャーナリスト。レイタウンの負けを取り返すべく、胸は高鳴る。
待ち合わせは2時半に学校前。その前に、冷蔵庫の片付けで、買い置きしておいた手羽先を揚げる。ゆみ子さんにもらった昆布入りの岩塩と胡椒とハーブをまぶして素揚げにしたら、思いのほかいい感じに揚がったので、急遽お弁当をつくることに。

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このところ毎日ごはんを炊いている。今日は3合炊いて、今日来るという大家さんの部屋にも1セット置いて家を出る。

レパーズタウンまでは車で20分。マークに車で送ってもらったうえに、入場料(€30!)まで払ってもらった。しかも、ゆみ子さんからは「お年玉」まで。申し訳ない限り。「落とし玉」にならないように、頑張らなくちゃ。

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入場料がこんなに高いのは、年に一度の“アイリッシュチャンピオンステークス”という大きなレース(G1)があるからだそうで、日本と違ってそれぞれが自主経営のため、この収入が競馬場の存続に関わっているらしい。
となると、賭け金はどうしよう。レイタウンのように€2や€3というのもなぁ……。
着飾った紳士淑女がたくさん集って、シャンパンのグラスを傾けたりしている様子はまさに“社交場”。アイリッシュは競馬場に行くことを、ミーティングに行く、というらしい。まさに、そんな雰囲気で、カッコいい。

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ゆみ子さんから、A.O'Brienというスーパー調教師のことを聞き、1レースは彼が育てた“Bye Bye Baby” という馬を買う。惜しくも2着。レイタウンの時と同じ。悔しい。
1レース買ってしまうと、様子見はできない。鞍をつける場所からパドック、そしてレース場をぐるぐる回る。

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レイタウンの時とは全然違って、重賞のレースが続くので賭け金も大枚が動いている様子。私の前の人はメインレース一番人気のチャーチルという馬に€100。私は€10。勝っても€19にしかならない固いレース。ありし日のシンボリルドルフみたいなものかな。古すぎるか。
見ていると、オッズがどんどん下がっていく。

でも、予想通りにいかないのが競馬。結局別の馬が来て、20倍の払い戻しを受けている女性を見て指をくわえる。全部で8レース。一回でいいから勝ちたいものだと思ったけれど、結局一回も勝てず。私以上に熱くなって賭けていた娘もすっからかん。
でも、ま、いいか。
日本とは全然違う、社交場の雰囲気は充分味わった。
そして、馬たちが走る姿は、ひたすら美しい。

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この次は勝って、モエ・ド・シャンドンをボトル買いしたい!と、冷たい風に吹かれながら、ゆみ子さん、マークとお弁当を囲んだのだった。

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