55歳からのアイルランド留学日記

3ヵ月、ダブリン郊外の語学学校に通いつつ、ケルトの風に吹かれてくるよ〜

平和は変化しながら創り出すもの〜アンナハーヴィ・ファーム二日目〜

 アンナハーヴィ2日目の朝。夫は初めてのアイリッシュ・ブレックファストのsmallを、娘と私はパンケーキ、ベーコン付きを注文。パンケーキが前よりボリュームアップしていて朝からお腹いっぱい。手作りのジャムやシリアル、パンが並んでいるのは変わらない。

 窓の外には子どもたち。犬のウォーリーと一緒に遊んでいる。ウォーリーは、遊んでもらっているのでも、遊んであげているのでもなく、しっかり一員となっている。

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 食事中にエヴェリンがやってきて、今日の予定を相談する。午後から天気が崩れそうなので午前はフィールド、午後はインドア・アリーナでレッスンすることに。

 オジーが大き過ぎることを伝えようとした夫、“I think Ozzie is nice, but more big……”と言いかけて“Oh, too big” とすぐに理解してもらえた。手足が短いことを伝えられず、ちょっと残念。

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 というわけで、夫の馬は以前私がずっと乗っていたTwixに。そして私はバジルじゃなくてCobweb(クモの巣)という名の馬に。ふとインドア・アリーナを見ると、昨日の賑やかなイタリアン・ガールズがレッスンの真っ最中。ひゃー、ギャロップにジャンプまでやっている。サーモンは残していたけれど、本格的な乗馬ガールズだったのだ。

 

 フィールドは途中から雨が降ってきたけれど、黄金に波打つ麦畑やヒースの丘に林、360度の風景を抜けて行くのは、心が洗濯されるようだった。

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 サンドイッチとサラダを食べて、ちょっと休んで3時から午後のレッスン。これがキツかった。習っていることは初級の初級、それでも3人で順番にやっていると乗馬がスポーツであることを体感する。汗だくになって今日のお務めは終了。すぐにシャワーを浴びて生き返る。

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 夕飯のテーブルに着くと、イタリアン・ガールズがモリモリ食べている。あ、パスタだ。ラッキー! スパゲティ・ボロネーゼを食べて、甘いデザートを食べていたら、雨が止んで晴れてきたので、迷わず外へ飛び出す。思った通り、虹! フィールドで一緒だった女の子、エリアがいたので、「ほら! 虹だよ」と教えてあげる。夫にも教えなくちゃ、と走り出したら何故かついてきて、夫が出てくるまでドアを開けていてくれた。

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 その後、綺麗な夕方の光の中、馬たちを見にいくと、まるで自分の家のように説明を始めたエリア。7歳なのに、なんてしっかりしているんだろう。イタリアン・ガールズもそうだけど、ロンドンからやってきたエリアも堂々と歩く姿がカッコいい。そして、馬と友達のようにじゃれている。

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 エリアと夫とゆっくりファームを散歩して戻ってきたら、昨日から調子が悪そうだった娘の具合が相当悪くなってきていたが、トランプをやると治るというので、リビング・ルームでセブンブリッジ。マーサとジルが誘ってくれて“Go Fish”というゲームをやったのを思い出しながら。娘は大勝ち、私は大負け。トランプ、強いはずなのに。悔しい。

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 アンナハーヴィ・ファームが乗馬センターとゲストハウスを始めたのは1997年のこと。それまでは普通の農場だったのを、ヘンリーとリンダが方向転換したのだ。そして今では4人の子どもたちの一番上のサムと一番下のアーロンが一緒に経営し、世界からお客様が訪れる乗馬宿になっている。

 

 ファミリー・ヒストリーの最後にある言葉は、「私たちはエキサイティングな未来を心待ちにしている。次の世代に更なる変化があるのを。そう、この素晴らしい地に、次の5世代がホームを築くのを」。

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 そう、変化を怖れてはいけない。自ら変化を生み出していくことこそが、生き抜く術。朝昼晩みんなで食卓を囲むこの家族の平和は、そうやって生み出されている。そして、ここを訪れる人々の平和も、きっと。

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