55歳からのアイルランド留学日記

3ヵ月、ダブリン郊外の語学学校に通いつつ、ケルトの風に吹かれてくるよ〜

ナショナル・ボタニックガーデンでピクニック


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3連休最終日は、学校主催の遠足でウィックロウ・マウンテン・ツアーが企画されていた。
ウィックロウにはもう行ってしまったけれど、参加費は無料で、アレクシ(シェアメイト)やアブドラ(娘のクラスメイト)も行くらしい。二度行くのも悪くないかも、と思いつつ、それだと前のツアーの参加費(€27だったかな)がもったいないなぁ、というケチな思いも頭をもたげて、結局行かないことに。

 

エニスコーシーへの長距離バス代もけっこうかかったし、どこかお金を使わずに行ける場所はないものかと探したもののなかなか決まらず、結局朝に。
朝からバタバタ音が聞こえて、気がつけば玄関に残された靴は私たちのだけ。
昨夜到着したばかりのシェアメイトもみーんな出かけている!


昨日とは打って変わってお天気もよく、ウィックロウに行かなかったことを後悔したくないなぁ、とハッと思いついたのが、こないだアンジェラが行ったと言っていたボタニックガーデン。
国立だからお金もかからないはず、と調べてみたら、ダブリンの北西にあって、バスを一回乗り継げば行ける。この時期、花々が咲いていて綺麗に違いない。
早々に支度して家を出る。

 

バス停は家の目の前にあるのでとっても便利。でも、しまった、リープカード(SUICAみたいなプリペイドカードだけど、バス、電車、路面電車すべてに使えて割引もある)が切れたままだ。
現金だと割高なこともあるけれど、何より紙幣は使えないし、お釣りも出ない。
仕方なくダン・レアリーの駅まで歩いてチャージすることに。道すがら、ゼッケンを付けたランナーにすれ違う。時々メダルを下げた人にも。
何か大会でもあったのかなと思っていたら、ゼッケンを付け、メダルを下げたジョン(先生)が向こうからやって来た。


ダン・レアリー主催の10kmマラソンのようで、完走者はメダルがもらえるのだそうだ。
ジョイス・タワーまで一回行っただけ、その後ちっとも走っていないが、そんな大会があるなら参加してみたいなぁ。海辺の道は気持ち良さそうだ。

 

リープカードにも無事チャージが完了し、ダン・レアリーからバスに乗ろうと思ったら、いつものバスルートがなぜかストップしているという表示。
どうしようと佇んでいたら、バス停にいた人が、シティセンターに行くならあっちのバス停に来るバスで行けるよ、と教えてくれた。
こちらから尋ねなくても、困っていると必ず声をかけてくれる人がいるのがアイルランド。いつも感動する。

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バスを乗り換える時にサンドイッチと果物を買って、ナショナル・ボタニックガーデンへ。
着いた時には午後2時を過ぎていたけれど、夏場は日が長いので燦々と光が降り注いでいる。
入口で園全体のマップの写真を撮り、ぐるりと3時間以上かけて一周した。

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最盛期は過ぎたものの、ローズガーデンはまだまだ見事で、さまざまな薔薇が咲き乱れ、それぞれに芳しい香りを漂わせていた。

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園内には森、沼地、野原、オリエンタルな庭、サボテンやジャングルの林(温室)などがあり、どの植物もなんだか伸びやかで、歩くほどに気持ちが晴れ晴れとしてくる。

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途中、いいベンチを見つけてサンドイッチと果物を食べる。
お母さんとかくれんぼをしている女の子たちは妖精みたいで(怖くないやつ)、鳥は近くまでやってきて、リスは走り、緑を照らす光はしっとりと柔らかく、吸い込む空気は潤いに満ちて、細胞が浄化されるよう。

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ガイドブックには出てないし、アンジェラが教えてくれなかったら気がつかなかった植物園。来てよかったね、何といってもタダだしね、と娘と満足し合う。

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帰り道、どうしても一杯飲みたくなって、Ha’Penny Bridge のバス停で降りてパブへ。
パブのビールはどこでも大体一緒で、1パイントが€5.5〜6、ハーフで€3.7くらい。
カウンターで一杯買えば、どの席に座ってもいいし、何時間いてもいい(もちろん長くいればいるほど、ビールは飲んでしまうけれど)。
アイリッシュ・ラガーを1パイント注文して、テラスに近い端っこの席に座ったら、隣にギターが置いてあって、支度が始まった。

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「まずいよ、LIVEが始まったら帰れないよ」という娘を「1曲だけ聞こうよ」と説得。そのうちにLIVEが始まった。
私と娘はかぶりつきの最前席。
「音楽は好き?」とテラスの客にビールを運んだ帰りの店の主人に声をかけられ、「もちろん」と答えると、「踊る?」と手を広げる素振り。
「いやいや、それは……」と首を振ると、ちょっと残念そうに優しく背中を叩いてカウンターに戻っていった。

ニール・ヤングみたいなギターと歌はなかなか良くて、5曲たっぷり楽しんで幸せな気分でバスで帰宅。

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晩ごはんはお寿司。たまたま見つけた「KOKORO」というお店で買ってみたら、お醤油とわさびもたっぷり付いて美味しく、3連休の締めくくりにぴったり。

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それにしても夜の9時に、まだ誰も帰っていない。
到着した日の翌日から羽を伸ばし過ぎじゃない? フレンチ・ボーイズにイタリアン・ガール……と呟いたのは私ではなく娘だった。