55歳からのアイルランド留学日記

3ヵ月、ダブリン郊外の語学学校に通いつつ、ケルトの風に吹かれてくるよ〜

2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

パンツの行列と夏の終わり

違う国、違う言葉、違う風習、違う文化……。語学学校というところは、世界の広さ、多様性を、日常の中で感じさせてくれるところ。当たり前だと思っていたことが、そうじゃない。それは、人間ってものの本質への興味をかき立てたり、愛しさを深めたりもする。 …

スカスカのウィークエンド

根っからの貧乏性なのか欲深なのか、土日になると何処かに行って何かしなくちゃいけない気分になる。前日までにバスツアーを予約したら大安心。していなければイベントサイトを眺めたりして「何か」を探す。8月最後のウィークエンドは貴重、まだ行ってないニ…

フライデーには豆ごはん

8週目最後の金曜日。サヨナラする生徒が今日は4人。ヴィクトリア(ベネズエラ)、ミレナ(イタリア)、カルロス(スペイン)、チボー(フランス)。月の最終金曜日はテスト(先生たちが生徒の理解度を確認するための)がある日で、私にとっては2回目。前のク…

「アリヨン ホワヨーン ジャミール(今日は美しい日)」〜アブドラとアザラシとジョイス・タワー

いまのクラスは総勢13人。今日は欠席一人で12人。大所帯。コロンビア2人、ブラジル2人、イタリア2人、フランス3人、ベネズエラ1人、スイス1人、スペイン1人、日本1人。年齢もそんなにティーンに偏ってないし、長く一緒の生徒もいて、疎外感がない。 午前の授…

乙女とフルーツ&ベジの癒し効果

男飯のおかげか否か、少し回復してきたので頑張って授業に出ることに。朝からパン・プディングをつくり、たまった洗濯物をして、まだ頭が痛いという娘を残して家を出た。たった二日寝込んだだけで、いつもの道が遠く感じる。 久しぶりの授業は新鮮。新しいク…

弱ったときの、“男飯”?

8月21日。夜中にハッと目を覚ます。胃のあたりがなんとも気持ちが悪い。起き上がるともうダメだ、トイレに直行。うーん、昨夜遅くに食べたサーモンの鮨があたったのか。コークからのバスの車内が妙に寒かったせいか。わからないけど、頭は重く冷や汗が出てく…

ブラーニー城で、ブラーニー・ストーンにキス!

さて、食の都・コークでもとくに有名なのが東コークにあるBallymaloe House。地元の食材をいかした伝統料理と海外のレシピを融合した“モダン・アイリッシュ”は、アイルランドのグルメ・ブームの火付け役になったとか。泊まるのは無理でも(予算的に厳しい)…

ヨーロッパ最西端、ディングルの岬へ

今日はディングル半島岬めぐりツアー。ダブリンからは遠くて諦めていたけれど、アイリッシュ・パブのマスターが見せてくれたディングルの月の写真が忘れられず、数年前にドライブで回ったという友人も凄くよかったと言っていたので、行くことにしたのだ。調…

アイルランド共和国第2の都市、コークへ

アイルランドの南端にあり、グルメの街としても知られるコーク。お世話になっているアイリッシュパブのマスターや畑仲間の大推薦もあって、訪れたいなと思っていた。ダブリンからの日帰りツアーも企画されているけれど、せっかくなら泊まって、そこからディ…

雨と強風と人生でいちばん美味しいフィッシュ&チップス

水曜日なのに、朝から早起き。学校主催のショート・トリップでHowthへ行くためだ。午後が授業の生徒は午前中に、午前が授業の生徒は午後にと、時間差で2本企画されたもの。Howthには一度行ったし、午前中に行って帰ってくるなんて忙しい……と思っていたが、ク…

350年前からある劇場で、240年前に初演された芝居を観る

コロンビアからの留学生、アンジェラに娘が聞かれたそうだ。 「あなたのお母さんは、いつ英語を習ったの?」「学生時代だから、30年以上も前だね」と娘が言うと、アンジェラいわく「へぇ、よくそんなに昔のことを覚えているわね。私なんて昨日習ったことも忘…

雨の月曜日はジェイムズ・ジョイス

さあ、7週目のスタートだ。10週間の学生生活もいよいよ終盤戦。クラスにはなんと5人もの新しい学生が。イタリアンのミレナ、アレッサンドロ、フレンチ・ボーイのアントナン、スイスからのアイヴァン、スパニッシュ・ボーイのカルロス。久しぶりに若返ったク…

ダブリン・ホースショー2017に首ったけ

今日は待ちに待ったダブリン・ホースショーの日。シティセンター行きのバスの窓から鮮やかなピンクのロゴを見た瞬間から胸が高鳴り、どの日に行こうか迷った末、最終日のチケットを取ったのだ。シートなしの入場券、学生料金€16(+手数料€2)。アンジェラも…

岩牡蠣には人生の歓びの半分が詰まってる

土曜日の過ごし方はいつも迷う。ダブリン発着の長距離バス・ツアーで地方に行くか、朝寝坊して午後芝居やLIVEを観に行くか、テンプル・バーのフード・マーケットに出かけるか、はたまたフェニックス・パークで鹿にオーガニック・キャロットをあげるか……。 結…

フレンチというよりジャパニーズ

日本は「山の日」だという金曜日。山が少なく祝日も少ないアイルランドでは、金曜日は「ハッピー・フライデー」。先生もみんな浮かれて嬉しそうだ。でも、私は嬉しくない。今週でお別れの生徒が二人。ブルーノとシャーリーンがフランスへ帰っていく。先生は…

反骨を貫け!〜オスカー・ワイルドとチェスター・ビーティー・ライブラリーと『マンハッタン・ラブストーリー』

木曜日は授業が午前中に終わるので、午後どこに行こうかとワクワク。というのは嘘で、どこかに行かないともったいない、と思ってしまう貧乏性の私。今日はどうしようか……と思案した末、みんながオススメするチェスター・ビーティー・ライブラリーへ行ってみ…

「みんなが幸せなら、僕も幸せ」

朝から授業のはずのアレクシの靴が、まだ玄関にある。ふーむ。また体調でも悪いのだろうか。コンピュータ技師を目指すアレクシは、買ってきたものを温めるくらいでほとんど料理をしない。3人暮らしのときは私たちがごはんをつくるときは気軽に誘えたものの…

ボノの家と人魚の海

8月8日。ダブリン滞在もほとんど折り返し地点。一日一日が恐ろしいスピードで過ぎていく。 長いと思っていた90分の授業も意外と早く時間が過ぎる。いまのクラスは南米比率が高くて、コロンビア二人、ブラジル二人、ベネズエラ一人、スペイン一人にフランス二…

ナショナル・ボタニックガーデンでピクニック

3連休最終日は、学校主催の遠足でウィックロウ・マウンテン・ツアーが企画されていた。ウィックロウにはもう行ってしまったけれど、参加費は無料で、アレクシ(シェアメイト)やアブドラ(娘のクラスメイト)も行くらしい。二度行くのも悪くないかも、と思い…

3連休。新しいシェアメイトがやって来た

今週末は珍しく3連休。月曜日がBank Holidayで、祝日が少ないこの国では先生をはじめ国中が浮かれている感じ。ラジオからも何度もその言葉が出てきた。せっかくだからどこかに遠出するのもいいなぁ、とも思いつつ、この時期宿も取りにくいし、出費が嵩むのも…

チョコレート・フライデーに胸がキュッとなる

新しいクラスの先生、ジェラルディンは、金曜日にちょっとしたテストをやって、優勝チームにはチョコレートをくれると聞いていた。名付けて“チョコレート・フライデー”。3チームに分かれて対戦し、私たちのチームが優勝、チョコをもらった。わーい。 でも、…

「Bistro73」とマクドナルド〜若者たちの食欲と希望と

食いしん坊のローラ(日本語を勉強中のフレンチ・ガール。18歳)に誘ってもらって「Bistro73」という店へ。「ジェラルディンやジョンが先週末お疲れ様会で行ったところだよ。凄くナイスらしいよ」と娘。ビストロというからにはフレンチの店なのかなと思った…

アイリッシュ・ダンシングの熱い夜

慣れてきたのか、だれてきたのか、90分の授業が短く感じられるようになってきたこの頃。イタリアンが集結していた前のクラスとは違い、いまのクラスはフランス、ブラジル、スペイン、コロンビア、イタリアからの留学生で、アクセントもそれぞれに違って面白…

巨人のオルガン、巨人のブーツ。大自然がつくった遊び場、ジャイアンツ・コーズウェイ

8月1日のワンデイ・ツアー@北アイルランド、午後はジャイアンツ・コーズウェイ&キャリック・ア・リード吊り橋へ。ベルファストの風景から一転、バスは絵本に出てくるような牧歌的な風景を次々に見せながら進んでいく。 ダンルース・キャッスルを遠目に見て…

ベルファスト〜流され続けた血の痕が投げかけるもの

アイルランドに来る前にアイルランドを舞台にした映画を数本観た。 そのうちの一本が『麦の穂をゆらす風』。社会派の巨匠、ケン・ローチ監督の2006年の作品で、カンヌ映画祭のパルム・ドール(最優秀賞)も獲得した話題作(にして名作)。でも、私は観たこと…

新しいクラスで5週目スタート。うどんはパスタに勝てるか?

先週末にアンドリュー(主幹にあたる?先生)に聞かれた。「来週、君のクラスは閉鎖される。ZIGの同じレベルのクラスに行く? それとも、同じZAGの時間帯で別のクラスに行く?」迷わず私は後者を選択。月水金が午後からの授業になるZAGのほうが慣れているし…