55歳からのアイルランド留学日記

3ヵ月、ダブリン郊外の語学学校に通いつつ、ケルトの風に吹かれてくるよ〜

3連休。新しいシェアメイトがやって来た

f:id:lifeischallenge:20170808083349j:image

今週末は珍しく3連休。
月曜日がBank Holidayで、祝日が少ないこの国では先生をはじめ国中が浮かれている感じ。ラジオからも何度もその言葉が出てきた。
せっかくだからどこかに遠出するのもいいなぁ、とも思いつつ、この時期宿も取りにくいし、出費が嵩むのも避けたい、と地味に過ごすことに。

 

5日(土曜日)は「アイルランド・フェスティバル・オブ・ネイションズ」というイベントがあると学校の掲示板に貼ってあったので、バスに乗ってシティセンターへ。
晴れていたのに、途中でものすごい雨が降り出して、ハネがバスの窓にまで上がるほど。

f:id:lifeischallenge:20170808081916j:image
着いた頃にはほとんど上がっていたけれど、出店者はどうやってこの雨を凌いだのだろう。
思ったよりこじんまりしたイベントで、何人かの女性たちがズンバを力強く踊っていた。最後に「Stop Poverty」のメッセージをみんなで掲げて終幕。

f:id:lifeischallenge:20170808083450j:image

f:id:lifeischallenge:20170808082208j:image

その後はプラプラとテンプル・バーのフード・マーケットに向かい、パンとアップルパイを買って、The Norsemanというパブで遅いランチ。

f:id:lifeischallenge:20170808082346j:image
フィッシュ&チップスと今日のスープを注文し、二人で分ける。もちろんアイリッシュ・ペールエール(Ohara’s)は必須。フィッシュ&チップスを一人ずつ注文したかった娘に、散々文句を言われながら美味しく食べる。
アイリッシュ・パブの老舗の名にふさわしい、いい店だった。

f:id:lifeischallenge:20170808083637j:image
靴屋やレコード店をいくつか覗いて、約束の時間に間に合うよう帰宅。

約束というのは、大家さんのアンに代わって、新しいシェアメイトを迎えること。土曜日に一人、日曜日に二人やって来て、この家の住人は倍増することになっていた。
18時半着の便だから20時は過ぎるだろうと思っていたら、21時を回っても22時を回ってもやって来る気配はなし。
ドアの音に聞き耳を立て、時々窓の外を覗く娘は『家政婦は見た』状態に。


0時を回ったとき、あ、と思って出てみたらアレクシで、「大丈夫、今日は飲んでないから」と変な会話(昨日は珍しく酔っ払って帰ってきたアレクシだった)。
寝ようとする私を横目に諦めない娘は、昔、石立鉄男のドラマに出ていた冨士眞奈美を思い起こさせた。

 

結局、来るはずのシェアメイトは来ず、日曜日には朝からエニスコーシーという街で開かれる“Rockin’ Food Festival”へ。私の好きなものが二つも揃ったイベントはネットで見つけたもので、街の名も聞いたことがなかったけれど、バスを乗り継いで行ってみる。

f:id:lifeischallenge:20170808083713j:image
知らないバス停で降りて、人気のないモーターウェイをてくてく歩き、こんなバス停で長い時間待つのは嫌だなぁと思っていたら、珍しく定刻にバスがやってきた。
見ると、いつものダブリンバスではなく、ウェクスフォードバスという長距離バス。運転手さんに行き先を告げると、娘の顔を見て「学生?」と聞くので、「そうだよ。私もだけどね」というと、またおかしなことを……という風に頭をかかえられた(ハンドルに頭を埋めてた)。
学校の証明書を出すと、しぶしぶ「30ユーロ」。
二人で€30もするのか。やっぱり高いんだな、長距離バスは……と、昨日のイベントくらいの規模だとどうしよう……という不安が頭をもたげてくる。
バスを乗り継いでから1時間20分、古い橋と川、古城と教会が見えてきて、そこがエニスコーシーという街だった。

f:id:lifeischallenge:20170808082535j:image

 f:id:lifeischallenge:20170808082621j:image

小さな街が年に一度、今年は4日間かけて開催するフード・イベントで、なぜかロカビリー・バンドがセンターステージで演奏をし、大人はブギーを踊り、子どもは遊び、みんながやたら食べまくるというものだった。
小型の蒸気機関車を走らせるのかと思いきや、石炭をくべてラムやビーフやポークを焼きはじめたのにはびっくり。
ビーフハンバーガー(€6!安い)と巨大なソーセージ(これも€6)を食べ、地元の上面発酵ビールを1パイント飲んだら、雨も気にならなくなってきた。

f:id:lifeischallenge:20170808084023j:image
1798年、エニスコーシー城を使って行われた英国軍に反旗を翻した市民軍の戦いの再現ドラマは銃声の音や白煙も生々しく、街の人たちの熱演も圧巻だった。

 f:id:lifeischallenge:20170808084045j:image

f:id:lifeischallenge:20170808082902j:image

f:id:lifeischallenge:20170808084536j:image

f:id:lifeischallenge:20170808084303j:image

家に戻って、残りものの天ぷらととろろ昆布を載せてうどんを食べていたら、ドアの音が立て続けに2回。新しいシェアメイト、レオとクエンティンで、レオは昨日のフライトに乗り遅れて今日になったらしい。
昼間に着いたマレリーナはイタリアン・ガールで、一気に家の中が騒がしくなった。
みんなに部屋とバスルームの説明をする私は、まるで寮母さん。
間違われないようにしなくちゃ、と気持ちを引き締めながら、お腹が空いているというフレンチ・ボーイズに、チーズと苺のカナッペを出すのだった。