55歳からのアイルランド留学日記

3ヵ月、ダブリン郊外の語学学校に通いつつ、ケルトの風に吹かれてくるよ〜

アイリッシュ・クラフト・ビア・フェスティバルでほろ酔いJENGA

最初の1週間、学校で同じクラスだったサチコさん(ワーホリで1年滞在中)から連絡をもらった。

ダブリンにいる間に一杯やりませんか?というお誘い。「喜んで!」と、せっかくなのでアンジェラ(サチコさんと同じ週に入学した)やアナンダも誘って、今日が初日の「アイリッシュ・クラフト・ビア・フェスティバル」に行くことに。
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アイリッシュの人々のフェスティバル好きはハンパない。本当に毎週末、何処かで何かしらフェスをやっている。「知恵の鮭(Salmon of Knowledge)フェス」とか、こないだ行った「ロックンフード・フェス」とか、要はお酒を飲んで喋る場があればいいらしい。
ジョイスの最後の作品に『フィネガンズ・ウェイク』という小説があるけれど、“WAKE”というのは日本で言う「通夜」にあたるのだとジェラルディン(先生)に聞いたばかり。

葬儀のやり方は国によってものすごく異なるが、アイルランドでは亡くなった人が自宅に戻ると、親交のあった人々が次々と集まり、3〜4日後のお葬式の日まで、昔の話を語り、飲み明かすそうだ。
決して湿っぽいものではなく、歌ったり、泣いたり、笑ったり、その人の人生をみんなでセレブレイトするものなのだという。

なんて理想的なセレモニーなんだろう。

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学校が終わったらすぐフェスに行こうと思っていたら、開場は17時。そりゃそうだ、平日だからね。
時間ができたので、Vynil Records に寄り、ビートルズの1961年のアナログ盤等を買って、バスでメリオン・スクエアへ。
フード・マーケットもさすがに9月になると人も少ない。雨もちらちらと肌寒く、ちょっと淋しい気分でベジ・インド料理を食べたら、とっても美味しくて元気になった。

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それでも時間があるのでナショナル・ギャラリーへ。
レンブラントピカソとモネを大急ぎで観る。会期中のフェルメール展は9月17日までソールドアウトで入れなかった。

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ビールを美味しく飲むために30分歩いて17時にBallsbridgeの会場前でサチコさんと合流、アナンダもやってきて会場に入ると、その名の通り、地方色豊かな醸造所が勢揃いしていた。
まず、トークンを購入。どのビールも半パイント1トークンで買えて、フードは1〜4トークン。1トークンは€3。とりあえず5トークン買って、ビールを物色。
ジョン(先生)に言われたのは、飲み過ぎ注意、ということ。クラフトビールの中にはアルコール度数10%というものもあり、つい飲みすぎて悪酔いしがちだからだそうだ。
そんなに何種類も飲めないから慎重に選ぶ。
それぞれロゴもカッコよく、迷うが、ここはケリーのラガーにしよう。

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うーん、苦味がキリッとしていて雑味がなく美味しい。サチコさんがゲットしてきたのはコーヒーの香りのするスタウトで、同じビールとは思えないほど違う味だが、どちらも美味しい。
なんだか浮かない顔のアナンダに理由を尋ねると、昨日帰りが遅かったことで叔母さんが怒って、コロンビアにいる両親に連絡を入れたのだとか。
「私のせいだ、ごめんね」と言うと、「まさか。私のこと、いったい幾つだと思っているのかしら」とふくれっ顔。箱入り娘のアナンダは昨日「思っていることがすぐ顔に出ちゃうの」と言っていたけれど、その通りで、大事に育てられたことがよくわかる。

叔母さんにしてみれば、本当に心配に違いない。

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アナンダは結局一杯しか飲まずに早めに帰っていき、入れ替わるようにアンジェラがやってきて、4人でJENGA。

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こんなに楽しい遊びだったっけ? と真剣にトライ。そして、隙間にビール。
2杯目、3杯目を買う間に、実はどのビールも味見できることが判明。アルコール度数10%のチョコレート味のスタウトなどなど、変わったビールの味見をし続けていると、相当酔いが回ってきた。

全部の醸造所を回りたかったけど、これ以上は無理だ。

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すっかりほろ酔い気分で会場を後にすると、同じように酔っ払った人がそぞろ歩き。ああ、もっと強ければ、もっといろいろ味わえるのに。
学校最後の日を前に、ベッドに横になるや強い睡魔が襲ってきた。

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