55歳からのアイルランド留学日記

3ヵ月、ダブリン郊外の語学学校に通いつつ、ケルトの風に吹かれてくるよ〜

人と馬のあたたかな聖地〜アンナハーヴィ4日目〜

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4日目のレッスンを終えて、暖炉の側で寛いでいる。

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5泊8時間の乗馬レッスンは、瞬く間に過ぎてしまった。
こんなに毎日幸せを実感する日々はなかった。

午前中、他の乗馬客と一緒にトラックに出た。広い農場を一周り。娘が出発する直前に買ったゴープロを首から下げて、初の騎乗動画に挑戦。
私のTwixは案の定、突然草をむしったり、水を嫌がって後退りしたけれど、一昨日よりも昨日よりも距離が縮まった気がする。
広いアウトサイドでのTrotは本当に気持ちがいい。
一緒に行った、見るからに馬に乗り慣れている女性は、途中でギャロップ&ジャンピングをしていた。いいなぁ。

 

午後は初めての夕方から。外のアリーナでキャンターを練習させてもらう予定が、あいにくの雨。それでも練習することはできたけど、インドア・アリーナで他の生徒のレッスンにお邪魔させてもらうことに。
私たちを入れて全部で10頭。最初はウォークでぐるぐる外周を回り、次はトロット。
そこまではみんなでやるけれど、キャンターは一人ずつ。
他の生徒はみんなキッズ。ウォークとトロットの時はあんまり気がつかなかったけれど、キャンターをやると一目瞭然、私たちよりずーっとレベルが上。
キャンターは3秒しか挑戦したことがないけれど、インストラクターのパディに「やる?」と聞かれ、“Yes”と答えてしまう。Noが言えない日本人。

2度目のキャンターは、アリーナを半周近く回って、恐怖の連続。メガネも帽子も落っこちそうになりながら必死でタテガミにしがみつく。
1周して戻ってくると、パディが“Well done! You're so brave!”。
そして、横目でじーっと見ていたキッズが2人、“Well done”とうなずいた。

Twix、よくやったね。

今日は全部で4時間以上(?)人を乗せたのに、文句も言わずによく頑張った。

首をトントンすると顔を寄せてきた。降りてから引っ張る時も、顔が近い。

最後に近くなれてよかった。

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レッスンが終わると夕方6時。
馬たちが次々に手綱や鞍を外されて厩舎の外へと駆り出されていく。小さなマーフィー(犬)が転がるように駆けて馬を追っていく。この小さな犬にも、ちゃんと役割があったのだ。

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その後をインストラクターのエヴリンがトレーラーで追う。馬たちは身体一つで小高い丘を上り、水場でゆっくり水を飲む。
ああ、これは「一つ釜の飯」だ。

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エヴリンに聞くと、毎日夕方はこうやって自由にさせてやるのだとか。一日よく働いた馬たちのフリータイム。その姿は神々しく、人を寄せつけないものがあった。

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最後の夕食はひき肉とチーズの重ね焼きとチップス&サラダ。

デザートはメレンゲに苺にクリーム。

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「超美味しい」と感激しながら食べる娘。
本当に、ここに来てよかった。
すべての動物たち、人が、よく働き、きちんと食べ、自由時間も持ち、幸せな空気に満たされた場所。

パチパチ爆ぜる暖炉の薪と炎の揺らめき。夢見心地で夜は更けていく。

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