アイルランドの食べものは美味しいのか、否か?
「アイルランドは食べものも美味しいからね」
最初に聞いたのは、そんなひと言だった。
イギリスとは違って美味しい。
それは一つの決め手にもなった。
ところが、出発前に「いやあ、他はいいんだけど、食べものは厳しいよ」
そんな言葉がいきなり耳元で囁かれた。
うーん、実際どうなんだろう?
いろいろガイドブックを見てみると、ここ最近ぐんと美味しくなっているという話。
まあ、食の好みは人それぞれだからな。
自分の舌に聞いてみるしかない。
さて、着いた日の夜は、遅かったこともあって、近くのスーパーのテイクアウトにした。
スパイシーチキンにフライドポテト、そして「寿司」。デザートにぶどう2種類。
寿司が一番高くて€11。
食べてみると……酢めしが岩のようだった。
とにかくカタい。
他はまあまあ。ぶどうは安くて美味しい。
翌日の昼は、ジェイムソンの旧蒸溜所でアイリッシュ・コーヒー(€8)、そして「クイーン・オブ・タルツ」で本日のスープ(€6.5)。
どちらのお店も親切で美味しかった。
変に気を遣われないのも嬉しいし、話しかけるとチャーミングな笑顔で答えてくれるのもいいし、
何より店の人たちが生き生きと楽しそうに仕事しているのが伝わってきて、とても居心地がよかった。
最後はやっと念願のギネス!
「コブルストーン」という伝統的なパブに入ると、もう演奏が始まっていて、ギネスのスモールサイズがなんと€2.7 。
初めての本物のアイリッシュ・パブは、老いも若きも女性も男性もみんながフラットで、いい酒といい音楽と会話を楽しんでいて、とても賑やかだった。
そしてギネスは本当に美味しかった。
これまでのわつぃ