55歳からのアイルランド留学日記

3ヵ月、ダブリン郊外の語学学校に通いつつ、ケルトの風に吹かれてくるよ〜

乙女とフルーツ&ベジの癒し効果

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男飯のおかげか否か、少し回復してきたので頑張って授業に出ることに。
朝からパン・プディングをつくり、たまった洗濯物をして、まだ頭が痛いという娘を残して家を出た。
たった二日寝込んだだけで、いつもの道が遠く感じる。

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久しぶりの授業は新鮮。新しいクラスメイトが二人増えていた。一人はチボー。フランスから。
今週は今日を含めて残り3日。それが終わるとあと2週間。やっておかなくちゃいけないことがあるんじゃないかと気持ちは焦る。
そうそう、昨日寝ながら思いついたことがあったのだった。
アンジェラもアナンダも母国語はスパニッシュ。娘が最初のクラスでやっていたように、簡単な言葉を教わりたいと思ったのだ。

休み時間にアンジェラに言うと、「もちろん!」と早速ノートの一番上にSPANISH BY ANGELAとタイトルを書いてくれた。

 Hello は Hola オラ
 Thank you は Gracias グラシアス
 Good morning は Buenos dias ブエノス・ディアス
 Good night は Buenas noches ブエナス・ノーチェス
 Please は Por favor ポル・ファヴォール
 I’m sorry は Lo siento ロ・シエント
 I love you は……と言ったところで、ベネズエラから来ているヴィクトリアも含め三人のガールズが相談し始めた。

聞くと、I love you に相当する言葉が4種類くらいあるらしい。「いや、それじゃないでしょ、こっちでしょ!」「ちゃうちゃう!」と話している様子は完全に女子会。
ようやく Te amo テ・アーモ と Te quiero テ・キエーロ(こちらのほうが軽い)に落ち着いて、最後におさらいで読み上げると、「テ・アーモ」のところで全員が“Oh”とか“Humm”とか、ため息の嵐。
なんて乙女なガールズなんだろう。

 

15分のお休みがすっかり私に取られてしまったアンジェラは、ジョン(先生)がやってくるや「食べていい?」とライスケーキ(日本で言うポン菓子を固めてチョコレート・コーティングしたスナック)を取り出して、ジョンが「誰にも止められないよ」と答えるとパクリ。食べようか飲もうがトイレに行こうがOKだけど、寝てるとさすがに“Good morning!” と言われるのがここの授業。


3日も休んだせいか、8週目に入ったせいか、一人一人のやる気や真面目さがハッキリと見えてくる。コロンビアやブラジルや日本など遠くからわざわざ来ている生徒はけっこうやる気があるけれど、フランス、イタリア、スペインなどの近場は人による。

長い夏休み、余らせているエネルギーを留学でもして使ってこい!とお尻を叩かれてきた学生も少なからずいそうだけれど、それはそれ。

フランスから1時間半、スペインからは3時間(どちらも地域によるだろうが)と聞くと、本当にご近所でうらやましいなぁと思う。

 

朝からの家事と(洗濯しかしてないが)久しぶりの授業で終了時にはかなり疲れて、晩ごはんのことも考えられない。
でも、ヘビーなものは食べられないし、果物だけ買って帰ろうと、サンディコーヴの駅の近くにあるPunnetというお店に行ってみる。
オーガニックの果物や野菜が置いてあって気骨がある、松井さん(料理家)オススメのお店。

着くと、たくさん並んだ果物たちが私を待っていてくれた。

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苺、りんご、桃、スモモ、ぶどう、グリンピースに玉ねぎ、トマト……。
選んでいたらなんだか楽しくなってきて、素敵な紳士が「何これ?」と味見して「美味しいねー」と言っていたものまで購入。名前はダムソン(damsons)。「美味しいの?」と紳士に聞いたら、「食べてみ」と言うので、店員さんを経由せず勝手に味見。甘酸っぱくてブドウのようなプラムのような。
りんごでもなんでも、一つから買えるのでありがたい。
スーパーバリューじゃなくこっちに来てよかった。やっぱり、大手スーパーより個人経営の小売店のほうが好きだなぁ。
地元の反農薬八百屋さんを思い出したりして、買い物袋いっぱいに買い込んで家に帰る。

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娘は珍しく部屋で勉強をしていた(し始めたばかりだったかもしれない)が、買い物袋を開けると「随分たくさん買ってきたね」と並べ始めた。

うーん。眺めるだけで幸せ。
農薬がかかっていない苺の甘い香りに、部屋もリフレッシュ。

ああ、今日もいい日だ。