55歳からのアイルランド留学日記

3ヵ月、ダブリン郊外の語学学校に通いつつ、ケルトの風に吹かれてくるよ〜

巨人のオルガン、巨人のブーツ。大自然がつくった遊び場、ジャイアンツ・コーズウェイ

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8月1日のワンデイ・ツアー@北アイルランド、午後はジャイアンツ・コーズウェイ&キャリック・ア・リード吊り橋へ。
ベルファストの風景から一転、バスは絵本に出てくるような牧歌的な風景を次々に見せながら進んでいく。

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ダンルース・キャッスルを遠目に見て、一路バスは北へ。

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約6100万年前(!)に膨大なマグマが流れ出して溶岩台地ができたうえに、5800万年前にさらに噴き出したマグマが重なり、堆積物が層をなした上に、1万5000年前に大規模な氷河が覆い、長い歳月をかけて氷河が台地を削り、海水が凍ってできた氷が岩肌を磨くように削っていき、その結果、古い溶岩台地の地肌が露出したものが、ジャイアンツ・コーズウェイなのだそうだ(「地球の歩き方」より)。
こんな解説を読んでもピンとこないけれど、実際目の当たりにすると、なんで? どうしたら、こんな風になるの? と思わずにはいられない。

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高い山も火山もないアイルランドは西に行くほど岩肌が露出し、モハーのような見事な断崖絶壁を見せてくれるのだけれど、この奇岩群の迫力と異様さは想像を超える。
写真では捉えられない圧倒的な大きさは「巨人がつくった」と言われてやっと納得するほど。
「巨人のオルガン」と呼ばれる六角柱の石群は天へ屹立し、海岸に広がる石は一つ一つが見事なまでに六角形で、ハチの巣に代表されるそのカタチの不思議に圧倒される。

晴れていたら、ケンケンパーがしたいくらい。

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あいにく天気予報通り、ジャイアンツ・コーズウェイに着くやいなや土砂降り。
ベビーカーの子どもも見事なまでに濡れているが、かまわずみんな歩いている。

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断崖に沿った遊歩道を歩く。空はどんより曇っているのに海は青い。崖に張りつくように咲いている花々。雨もだんだん気にならなくなってくる。バスの時間があるので途中で引き返さなければいけないのが残念。

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「巨人のブーツ」と言われる石に乗って写真を撮る女の子、突き出した石柱の上に犬を2匹連れて登っている男の子もいた。

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またバスで移動して、キャリック・ア・リード吊り橋へ。
窓の外にはたくさんの牛や羊、山羊が見え、緑が層を成している。
バスを降りて約20分、1kmほど歩くと「怖いよー」とみんなが言う20mほどのロープの吊り橋。いっぺんには渡れないので、順番待ち。歩くとあっという間で、そんなに怖くもない。

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吊り橋よりも、渡った小さな島から見える景色が圧巻で、紺碧からエメラルドグリーンに層をなす海の色、断崖で羽を休めるカモメたち、沖合に見える台形の島が本当に綺麗。

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「あの島に島流しにあったらどうする?」「よく無人島に持っていきたい1枚、とか好きなアルバムを選ばせたりするけど、役に立たないよねー」とか娘と話していると、ようやく雨が上がって青空が見えてきた。

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 実はこの島、ラスリン島というバードウォッチャーには有名な島らしく、ゲストハウスや郵便局もあるとか。でも、基本的には鳥たちの島で、パフィンなどの海鳥やアザラシも見られるらしい。いつか行ってみたい気もするけれど、行ってはいけない気もしつつ、写真を何枚撮っても収められない景色を後にする。

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靴もジーンズもずぶ濡れ、ランチもほとんど食べられなかったけど、来てよかったなーとぼんやり外を眺めていると、虹!
見たこともないほど鮮やかな七色の虹が、袂からくっきりと半円形を描いていた。

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