ボノが住んでいるまちへ!?
学校2日目。
今日はさらに落ちこぼれ感極まる。
なんと言っても英語を読むのが人一倍遅い。
アルファベットの連続って、目に飛び込んでこない。日本語って、そこがいいんだな、と改めて思う。
「時」に関することわざで「とらぬ狸の皮算用」とそっくりのがあったので、「日本ではチキンじゃなくて狸(raccoon dog)だけどね」と言ったら、誰も狸を知らなかった。ちょっと淋しい。
いつも二人ペアで答え合わせをしたり、テキストを読んで説明し合ったり、一緒に考えたりするのだけれど、スラスラと言葉が出てこない私はどんどん小さくなっていく。申し訳なくて。
こういう感じ、久しぶり( i _ i )
さて、気を取り直して、玄関の掲示板に貼ってあるさまざまなお知らせに目をやる。
おっ、これは何?
グレイハウンド・レース??
興奮気味に娘に「行こうよ!」というと、全く乗ってこない。どこが面白いの? 何で行くの?と。
グレイハウンドだよ! グレイハウンドが走るんだよ!と半ば強引に申し込んだら、他には誰も申し込んだ気配なし。
ムムム、若い世代には人気がないのだろうか……?
日本が大好き、鳥山明サイコー!と言っていたキリルに、お誘いのfbメッセージを送ってみたら、やっぱり断られた。
90分授業が午前中に2コマで今日はおしまい。
さあ、お待ちかねのランチだ。
サンディコーヴの駅の近くの、松井ゆみ子さんが美味しいと教えてくれたイタリアン・レストランに行ってみる。
カルボナーラとビーフ・ラグー・リングイネ、パンナコッタとコーヒーを注文。
アイルランドではブラック・コーヒーのことをアメリカンという。
パスタは本格的で、とっても美味しかった(全部で€32。こんな調子で豪遊していたら、とても3ヶ月は持たない……)。
その後、バスに乗りたくなって、昨日ドーキーという街にホームステイしているヨナスが「知ってる? ボノはドーキーに住んでいるんだよ! 時々パブにいるらしいよ!」と教えてくれたのを思い出して行ってみる。
サンディコーヴからわずか10分で到着。バス停前のお店でおそるおそる聞いてみると、「ああ、それはキラーニーね。ダートの駅からこう行ってこう行ったらT字路があって、そこがボノの家!」と教えてくれた。
ああ、やっぱりキラーニーだった(>_<)
でも、ドーキーという海辺の小さな街はとっても素敵なところだった。
古い城塞があって、細くカーブを描いた道に可愛いお店が並んでいて、ちょっとタイムスリップした気分。
豪邸もいっぱい。
それにしても、ボノの家も何のためらいもなく教えてくれるし、
乗り遅れたバスも信号の前で止まって乗せてくれるし。
こちらに来て、まだ嫌な思いをしたことがない。
人への信頼の厚さがハンパない。
魚(ブラックバス)と苺とブルーベリーとキャロットケーキとスコーンとりんごのパイとスコッチエッグを買って帰って、今日はざるうどんにするか、と準備をしていると、シェアメイトのセシルが帰ってきた。
昨日ご馳走になったから、とゴージャスなチョコレートをお土産に。
初めてのざるうどん、とくに麺つゆが気に入ったようで、オイスターマッシュルームのソテーもブラックバスのムニエルもトマト&チーズも全部麺つゆに浸して「美味しい」と食べていた。
うーむ、フランス人の舌を虜にするなんて。
恐るべし、麺つゆ。